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「えっ…」
まさかの肯定の返事に、体がじんと熱を持つ。
「早く…」と、彼に促されて、
ドキドキと胸が高鳴るのを感じつつ、そろそろと瞼を閉じた。
耳元で、ソファーをにじり寄る衣擦れの音がしたかと思うと、
不意に、片腕で背中が抱き寄せられて、
バーボンの薫る唇でふっと柔らかに口づけられた。
「スキ? 俺のキス」
唇を離して、そんなことを訊く。……どうしよう、胸のドキドキが収まらない。
「好き……銀河も、キスも、どっちも」
いつにない自分の大胆な発言に、真っ赤になってうつむいて頬を両手で挟む。
「恥ずかしがることねぇだろ? 素直なおまえは、かわいいぜ」
そう囁いて、チュッとリップ音を耳に吹き込む。
「もう……」
どうにも恥ずかしくて、涙が出そうにもなる私に、
「泣いたら、かわいい顔が台無しになるだろ」
なんて軽口を言い、手の平でぽんぽんと頭を叩く。
もう………。しか、言えない。
だって、彼のことが好きすぎる……。