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朝、目覚ましの音で起きる
また一日が始まる
いつもなら苦痛な一日が始まる
でも今日は苦痛じゃない
彼がいるから
彼が来るから
僕にとっての救いの存在
重たい身体を起こして制服に着替える
冷蔵庫を開け、大好きな甘いものを取りだす
今日はケーキ
栄養バランスなんて知らない
どうせ◾︎ぬから
生きている時の1番の楽しみである甘いものを頬張る
美味しい、、美味しい、、
もう普通の食べ物なんて喉を通らないからこんなものしか食べれない
いや、これですらたまに吐き出してしまう
だからこれしか食べない
暫くして無事完食し、お昼ご飯のぶどう味のゼリーとグミを鞄に入れ、充電済みのスマホとイヤホンを手に取り袋に入れ、カバンに入れる
ぴーんぽーん
すると同時にインターホンの音が鳴った
ガチャ
Br「おはよ!」
Nk「おはよう笑」
数年ぶりに見たブルークの顔、数年前と何も変わっていなくて少し安心する
Nk「また身長伸びた?」
Br「気づいた?w実はねあれから10cm伸びたんだよねwww」
Nk「凄、笑」
また前みたいに会話を交わしながら学校へ向かった
〜〜〜
Nk「うん、またね」
Br「ばいばーい!」
ブルークは職員室に行くので別れ、教室へ向かう
ガラガラ
バッシャーン
生徒「クスクスwww」
Nk「……。」
下にまた水溜まりができる鞄に入ってる雑巾を取りだし水を拭き取る
もうすっかりと慣れた作業だ
話しかけられる前に更衣室に行き体育着に着替える
教室に戻ると今日は机に落書きではなく花が置いてあった
新しいいじめ方だ
花瓶ごと机の隣の陽の当たる棚の上に置く
最近折角咲いたばかりの花なのに可哀想だ
まだまだ綺麗に咲くことが出来るんだから
そう思っていると机を蹴られた
Nk「ビクッ」
生徒「お前さ、調子乗ってんの?」
Nk「…」
生徒「水かかった時も俺の話を聞こうともしなかったよな?」
Nk「……、、」
生徒「なんか言えよ!!」
ガタンッと机を蹴り飛ばし、机が倒れる
生徒「調子乗んなよ」
クラスメイトになんだなんだと見られ視線が集まる
生徒「お前らもだよ。コイツのことは無視しろって言ったよな?こいつにはプリントを渡すな、ゴミ扱いしろって言ったよな」
クラスメイト「……」
生徒「それをやらないやつは標的にするからな」
生徒2「そうだそうだ〜!」
クラスメイト「……(頷く)」
Nk「…ウル」
泣きたい、なんで僕がこんなことをされなきゃいけないんだろう
僕だって普通の生徒で、普通に友達作って、普通に笑って過ごしたかった。
それなのに、なんで、?
この修羅場を止めてくれる人なんていなかった
そのままチャイムが鳴りがたがたとみんなが座る
慌てて倒れた机をなおし、自分の席に座る
すると前から先生が来て言った
先生「今日は転校生が来た」
先生のその言葉に目を光らせた
ブルーク、同じクラスだったんだ
と嬉しくなった
先生「入ってこーい」
ガラガラ
Br「ども〜僕の名前は赤部瑠玖で〜す!赤を無くすとブルクと読めることからブルークって呼ばれてまーす!よろしくね〜」
ぱちぱち👏
先生「赤部は親の仕事の関係で転校をしてきたそうだ。また近いうちに転校をまたするかもしれないそうだぞ。仲良くしてやれよ〜」
そう先生が説明するとみんなが返事をする
先生「それじゃあ赤部の席は、1番廊下側の後ろの席だ」
Br「はーい!」
一番窓側の後ろの席の僕、その列の隣は誰もいなかったので少し嬉しく感じた
ブルークがその席に座るとこっちを見て手を振った
Br「ニコニコ」
嬉しそうにこっちを見るブルークが可愛らしく感じる
茶色い寝癖まみれの髪、アホ毛がふわふわと揺れている
まるで犬のしっぽみたいだ
クスッと笑うとブルークは口パクで”かわいい”と返してきたので顔が暑くなった
やっぱり彼がいるととても楽しい
そう、この自慢の最高の”彼氏”がいればとても楽しい