テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ダッ!yan君は走り出した。
et「待って!yan君!」
私も追いかける。息が荒くなる。真横でトラックが走ってる。壊れかけの古びた街灯。冷たい雨。荒い川の音。かすみかけてる君の姿。絶対に諦めない。スーパーの私じゃないんだ。今の私なんだ!。ラストスパートとでもいうように私はグンと進んだ。あと少しあと少しでキミに届く。
届け!
必死に腕を伸ばす。キミが庇ってくれなかったらけがしてたかもしれない腕。
届いた!
ギュッとキミを抱きしめる。もう、離さない。絶対に支える。絶対に離さないんだから。良かった。良かったよ。yan君。私の気持ち。伝えさせて、もう逃げないから。聞いてください。深く息を吸う。抵抗もしないキミに言う。
et「yan君。自分だけを頼らないで。私たちがいるじゃん!ヒトリヨガリしないでよ。私、スーパーでね、キミに声をかけれなかった。仲間なのに。」
yan「!」
et「でもね、君は私を守ってくれた。自分を犠牲にしてまで。何があったかは分からないし、聞かないよ。でもね、私達はキミを必要としているんだよ。だから、私たちが必要としてる分キミも私たちを必要としてくれていいんだよ。」
yan「ウゥ…ァァァッヒッグウゥァァァァ」
et「な、泣かないでよヒッグ。もう。」
yan「etさんだってヒッグ、泣いてるじゃんかァァ。」
もう、最後の最後まで泣いちゃうなんて。やっぱ私は弱いや。こんな私を受け入れてくれたキミが感謝でいっぱいだよ。
et「さ、帰ろう。」
yan「でも、、、」
et「大丈夫。そんなことで捨てたりするようなひどい仲間じゃないよ?。」
yan「うん。」
良かった。帰ってきてくれて。
おかえりなさい、yan君。
私、次こそはキミを守るから。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!