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そんな訳で10分後。
燻製し終わった小片を、更に全員に行き渡るよう小さく切って配布。
好評で、味の感想としてはこんな感じ。
「美味しいと思う。もっとしっかりやってもいいかな」
「同じく。しっかり味を付けて大量に食べたいのです」
僕もなかなか美味しいと感じた。
おかずというより、おやつとかおつまみっぽい感じだけれど。
そんな訳で、用意してあったソーダカツオのサクを蒸して冷蔵庫で乾かしたものを入れる。
なお入れる際、必要以上にキッチンペーパーで表面を拭いている感じだ。
何故かと思ったので聞いてみる。
「そのままだとまずいのですか」
「表面に水分がついたまま燻製するとこれまた悲しい味になるんですよ。ちょっとその辺に個人的なトラウマがあって。
燻製の時は表面の水分をしっかり拭き取り、絶対に表面に水分が出ないようにすること。これは大切ですよ」
「あの汗かいたチーズ、まずかったですものね」
「肉の塊も2個くらい無駄にしましたっけ」
先生方2人には、色々な思い出がある模様。
「なら熱で汗をかかないよう、煙を冷やしてやればいいのですね」
「それは冷燻という燻製方法のひとつですね。ただ簡単な機材でやるのは面倒なので、今回は熱も加える熱燻という方法でやっています。それに夏に冷燻とかで肉や魚をやると、ちょうど傷みそうな温度になって怖いですしね。
まあ実は私、燻製はあまり詳しくないので、まだまだ研究しないとですけれど」
「冷蔵庫に入ったままの、一夜干しのつもりがもう2日目の干物はどうでしょうか」
「なかなかいいと思いますよ。冷蔵庫から出して温度馴染ませて水分を拭けば」
佳奈美先輩、美菜美先輩、美洋さん、彩香さんがキッチン方面へ。
燻製に良さそうなものの物色をしているようだ。
そしてこっちのテーブルに並べ始める。
彩香さんが大量に作っていたなまり節の元みたいなもの。
僕のしめ鯖、それも大きい方の身2つ。
自家製アジの開き5枚。
そんな感じで。
「この辺は大丈夫でしょうか」
「生のサバを、温度を馴染ませて表面を拭いて燻製する話も聞いた事があるので、多分大丈夫です。ただ生に近い物は時間短め、10分くらいで様子を見た方がいいかなと思いますけれど」