テラーノベル
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本日は、岩本と渡辺それに深澤の3人での仕事…
ただいま、セットチェンジに時間が掛かり…一旦控え室で待機の状態となっていた
「ねぇ、翔太…」
そう言って、渡辺に向かって手を伸ばす…
以前、深澤には渡辺との関係がバレた為…岩本は彼の前では隠そうとしなくなった
「ちょっと、飲み物買って来る!」
しかし渡辺は岩本の手から逃れる様に、深澤にそう言い残して部屋を出る
「……ねぇ、ふっか…俺、最近…翔太に避けられてる気がするんだけど…」
不満げに、そう呟く岩本
「思い当たる事はないの?何か、翔太に避けられる様な事をしたとかさ…」
何か知っている様な口振りに、眉間の皺を深くする
あの一件以来、いつの間にか渡辺と以前よりも仲良くなった深澤は
自分を差し置いて【渡辺の1番の理解者】の様なポジションに立っている
渡辺も渡辺で、深澤を信頼して…色々とプライベートでの相談をしているらしい…
「避けられる様な事…?」
岩本は、最近の自分の行いを振り返る様にソファーに座り…腕を組んで考え始める
「………」
その姿を横目で見ながら
深澤は最近渡辺から相談された、岩本の行動についての話を思い出していた…
◇◆◇◆
「照のボディタッチが激しい?」
渡辺は、顔を真っ赤にして訴える
「俺…嫌では無いんだけど、照…積極的すぎて…」
「身が持たない、と…?」
コクコクと、激しく頷く渡辺に詳しく詳細を聞いてみると…
◇◆◇◆
2人で一緒に、岩本の家で夕飯を食べた時の事…
渡辺が台本を憶えるからと言って、先にソファーに座り…
洗い物を終えた岩本が、同じ場所にやって来る
「よいしょ…」
「!」
当たり前の様に、渡辺を抱き上げて自分の膝の上に横向きに乗せた
「ちょっ…何してるの?///」
突然の事に、慌て出す渡辺…
「俺、今度の映画の台本を憶えたいって言ったよな?」
「うん、翔太は台本読んでて良いよ。俺は、その間…ネットでも見てるから」
【この体勢で?】当然の疑問が頭の中を過ったが
「だって、俺…重いでしょ?」
何とか抜け出そうと、知恵を絞る…
「そうでも無いよ。寧ろ翔太に触れていられて嬉しいし…良い匂いもするし…」
そう言って、首筋をスンと嗅がれ
「…っ!!!/////」
渡辺の完全敗北が決まったのだった
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