【 五条side 】
夜蛾「始めるぞ〜ーて、お前ら(五条・時透)また喧嘩してんのか」
呆れた夜蛾が続けていう。
夜蛾「悟、門前に五条家の使用人が来るぞ」
五条「は?」
夜蛾「宵も、時透家の使用人が来てる」
時透「え?」
夜蛾「授業抜けていいから、さっさと行ってこい」
なんでこの時期に…しかも本邸。
なんかあったか?
使用人「悟様、こちらのお召し物にお着替えください。」
本邸に着いてすぐ、使用人からそう言われた。
使用人達が廊下を行ったり来たりしている。
五条(上層部かなんかか?)
五条「失礼します。」
俺が通されたのは広間
中には人が溢れかえっていた。
親父の隣には見知らぬ男。
五条「どういったご用件で。」
五条父「あぁ。話は揃ってからにしよう」
五条「?、揃うって…『ガチャ』
時透「失礼します。」
五条「え?」
時透「え?」
五条父「今日ココに呼んだのは婚約についてだ。」
は、?
五条父「一度は破棄されたが、結び直そうと思う。」
時透父「まさか、高専で再開するなんてな〜」
五条父「これも何かの縁ですな。」
どうやら、親父の隣に座ってる奴がコイツ(時透)の父親らしい。
すると、俺の隣のヤツが口を開く。
時透「お言葉ですが。」
「この婚約、致しません。」
そんなハッキリ言っちゃうのね。お前
時透父「なぜだい?」
「他に想い人でも?」
時透「いえ、私の “野望” のためです。」
時透父「野望?」
時透「この場では詳しく言いませんが、その野望を叶えるまで、誰とも結婚する気は御座いません。特にコイツとは」
五条「お前一言余計。」
五条「まあ、俺も、
時透「だって私、
五条・時透(ハモりやがった。)
時透父「こら、宵。言葉遣いを…
五条父「まあ、いいじゃないですか。」
「物事をハッキリと言うのも時には大事です。」
五条父「今はまだいいよ。結婚を考えなくても。」
「でも、近い未来必ず “そう” なる」
五条父「考えておく事だね。」
時透「安心してください。」
「近い未来もなにもコイツ(五条)とそういうのにはならないので。」
「では、失礼します。」と、出て行くソイツ。
俺も続けて出て行った。変に盛り上がってる大人は怖い。
拝啓 “元”許嫁の君へ
そんなに俺の事嫌いですか?(←内心ちょっと傷ついてる)
コメント
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野望が気になるな(´・ω・`)?