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(次の日)千夏「(大丈夫…。少し前に戻るだけじゃないか…、皆が皆変わるのは最初だけ…少ししたらきっと元通りなんだから…。)」
女子生徒1「ねぇ、あれって…」
女子生徒2「あぁ、昨日噂になってた子?見た目は普通に美人なのにね…」
女子生徒3「なんで女装なんてしてるんだろうね」
男子生徒1「あーあ、俺結構好きだったのにな〜」
男子生徒2「は?お前男が好きなわけww?」
男子生徒1「いや流石に男は無理だわ〜。いやマジ騙された最悪。」
(周りが話しているのが聞こえてくる)
千夏「(聞こえてるし…なんだよ。勝手にボクの事好きになったくせに最悪ってなんだよ…意味わかんないし。でも、…騙したのは……ボク…
だもんな)」
□□「キショ」
(それだけ言い、□□と○○は千夏の隣を通り去っていった)
千夏「……はぁ…めんどくさ…(でも…あの頃よりはマシだな…)」
千夏は教室に荷物を置いた後、屋上に来ていた。
千夏「風が気持ちいい…。やっぱり、人とは仲良くなるもんじゃないな…」
男子生徒「……誰?」
千夏「!。…あれ、君もしかして前、弓道部で表彰されてた子じゃ」
男子生徒「…君こそ、剣道で全国行ってやつでしょ…、なんでこんなとこいるの?」
千夏「……いじめられてる子ってよく屋上に来るじゃん?。その気持ちを味わっておこうと思って。」
男子生徒「……君もいじめられてるんだ」
千夏「そう、君もなんだ。別に答えなくてもいいんだけどさ、なんでいじめられてるの?」
男子生徒「表彰されたからだよ。」
千夏「?」(首を傾げる)
男子生徒「妬みだよ。僕なんかが結果出して目立っちゃったから」
千夏「へぇ…。めんどくさいのに絡まれたね」
男子生徒「君は?。なんで君はいじめられてるの?」
千夏「……ボクの性別どっちに見える?」
男子生徒「…?女じゃないの?」
千夏「男だよ」
男子生徒「!」(少し驚いたように目を見開く)
千夏「ビックリするよね。気持ち悪いと思った?」
男子生徒「ビックリはした、でも、気持ち悪いとは思わない」
千夏「そう、ありがと。ねぇ、君名前は?」
男子生徒「知っても呼ぶ機会はもう少ないと思うよ。僕近い内にここから飛び降りようと思ってるから」
千夏「そう。……止めて欲しいの?」
男子生徒「……?なんで?」
千夏「ボクだったら絶対に言わないから。」
男子生徒「どうだろ……。でも、少なくとも、生きていたくはないかな」
千夏「そっか。」
男子生徒「ねぇ、君の名前は?」
千夏「千夏。春乃宮千夏だよ。」
男子生徒「へぇ…。名前に季節が2つも入ってる。」
千夏「そうだね。でもボク秋が一番好きなんだ。」
男子生徒「聞いてないけど…」
千夏「ねぇねぇ、おっきめの独り言言ってもいい?」
男子生徒「それ言ったら独り言にならないんじゃ……」
千夏「この学校って校舎の周り花壇だから死ねるか怪しいと思うんだよね。」
男子生徒「……は……?」
千夏「死ねたとしても、まず最初に両足の骨がボキボキっ!って折れて直後に全身が地面にたたきつけられてバウンド。肺が潰れ呼吸は出来なくなり体はとても重くなり指一本も動かせず、霞む視界の中で全身に激痛を感じながら数十秒感は意識が残る。うん、ホントに飛び降りはしたくないね。あ、これはあくまでボクの独り言だから気にしないでね。あと……自殺するんなら人には言わない方がいい。最悪…微妙なとこで邪魔されて死ねずに終わるよ」
男子生徒「……君も、自殺しようとしたことがあるのか?」
千夏「あるよ。飛び降りは見たことはあるけどしようと思ったことは無いね」
男子生徒「……」(柵越しに地面を見る)
千夏「んじゃ、あとはお好きに」(手を振りながら屋上を去っていく)
(千夏の足音が遠ざかっていく)
男子生徒「……はぁ、やめとこ……」