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仕事帰り、スーパーに寄って食材を買う。これは変わりない日常。
鷲見さんと鈴原専務がつながった。
もしかして鷲見さんのお腹にいるのは鈴原専務の子供?!
そして鷲見さんが猪狩課長の方を見ていたのはそうだったのか。
んー、鈴原専務と不倫して相手に妻子がいた……それを謙太に相談。で、謙太と関係を持ったとか嘘ついて……きっと鈴原専務の子供を謙太との子供だと言い張って……んー、
元凶は鈴原専務の女遊びじゃない。
猪狩課長も鷲見さんも鈴原専務の被害者。あ、鈴原専務の元奥さんもか。私は流れ弾。
なんでこんな相関図ぐちゃぐちゃ、ドロドロ昼ドラ展開に私と謙太巻き込まれているのよ。
鷲見さんが謙太に相談したこともこのドロドロの原因。
私だけでなく鷲見さんも人生やり直せばいいのに。
あ、そんなこと言ったら猪狩課長も……。
だれもかれも人生やり直したらみんなハッピーエンド……そんなことは無理だから今こうなっている。
人生ってそんなものか……私はため息をついた。
「あら、梨花ちゃん!」
聞いたことのある声……。
振り返ると謙太の上の姉、美濃里と子供達だった。
たまにしか会わない私みたいなレアキャラを子供たちは見てる。
美濃里も少し謙太に似てるから上の子は少し謙太に似てる気もする。
「ねぇ、今謙太は家にいる?」
「あ、多分先に仕事終わって帰ってると思います」
「じゃあさー久しぶりにご飯食べようよ。オードブルとか出来合い買ってさ、持っていくよ。子供たちのお菓子も買ってくし」
……いつもなら断っていた。
厚かましい美濃里、ワーワーと叫び前はお祝いでもらったお皿を彼女の子供達に割られてしまった。
食べ散らかすし……美濃里がお酒を飲むとタチ悪いから。
……でも今なら美濃里たちを招いてみようという気持ちになれる。このイベントで謙太の死を回避できるかもしれない。
めんどくさいけれども私は頷いてその後に謙太に電話する。
『えっ、姉ちゃんくるって? あー大丈夫だよ。子供たちもいるよね? ちょうどカレー作るところだったから野菜と肉増やして甘口と中辛で鍋分けるから甘口のルー買ってきて欲しいな』
「うん、わかった」
謙太はすんなりオッケーを出した。そうよね、自分の姉だし。
私は一人っ子だからわからないけど異性同士のきょうだいって嫌がらないのかしら。
でも謙太が優しいからこう急な来訪も寛容なのかな。わからないけど……。
私は美濃里さんにカレーのルーのことを言うと子供たちと一緒に喜んだ。
ルーだけでなくてお菓子やお酒もカゴに入れていったからこのまま家に泊まるパターンなのだろうか。
……まぁいいけども。
今回の選択でどうかわるのだろうか。
そういえば美濃里さんと話すってことはあまりなかった。下のお姉さんとはもっと会話がなかった。
だから……彼女に謙太さんのことを色々聞くしかない。