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リーチデス
79
#続くかわからん☆
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卒業式の日、
僕らは校門の前で何枚も写真を撮った。
制服のまま、
ふざけ合って、
意味もなく笑っていた。
あのとき誰かが「これで全部終わりだな」と言いかけて、
でも最後までは言わなかった。
その曖昧さが、妙に心に残っている。
それから十年が経った。
仕事に追われる日々の中で、
僕はいつの間にか
「今」をやり過ごすことに慣れてしまっていた。
満員電車の窓に映る自分の顔は、
あの頃よりずっと無口で、
少しだけ疲れている。
ある日、
スマホに通知が届く。
沈黙していたグループチャットに、たった一言。
「今夜、集まらないか」。
送り主の名前を見た瞬間、
胸の奥がわずかに熱くなった。
居酒屋の引き戸を開けると、
懐かしい声が一斉に僕を呼んだ。
少し変わった見た目、
増えた肩書き、
それでも笑い方は昔のままだった。
仕事の愚痴や、
くだらない思い出話が、
次から次へとあふれてくる。
「結局さ、終わってなかったな」
誰かのその一言に、皆が静かに頷いた。
僕はグラスを持つ手を止めて、ふと気づく。
青春は、特別な時間のことじゃなかった。
何かに夢中になって、
誰かと笑い合える、
その瞬間のことを言うのだ。
帰り道、
夜風に吹かれながら、僕は思う。
あの日言いかけてやめた言葉の続きを。
――青春は、きっと、これからも続いていく。