テラーノベル
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自分の無能さを思い知り、其れに追い討ちをかけるように妻の瑠火を病気で亡くした。
酒を持ち任務に向かっていたが任務に行く気力すらなく、柱を辞めた。家に入りびたる様になり酒に浸った。息子達が1番悲しいだろうに、特にまだ幼い千寿郎だ。それを理解せず、いや理解はしていた、だがその真実に背を向けた。その内に杏寿郎は柱になった。ある日杏寿郎は俺に柱になったと報告してきた。だが俺は、
『柱になったから何だ くだらん……どうでもいい どうせ大したものにはなれないんだ お前も俺も…』
言ってしまった。褒めなければ凄いことなのに。俺を超えるかもしれないのに。
それからも杏寿郎や千寿郎が俺を気にし直々話しかけてくれたのに俺はなんて答えたのだろう、くだらんどうでもいい素っ気ない返事ばっかりだ。
ある日杏寿郎が夜遅く出かけた何事かと思ったが気にしなかったどうせ任務だ。なんであの日ぐらい話しかけなかったのだろう。次に帰ってきたのは杏寿郎の遺体だった。悲しいとてつもなく、なのに、報告しに来てくれた茶色髪の少年に酷い振る舞いをした。頭突きをされて思い知らされた。杏寿郎は私とは違う、みんなを守り命を救い誇りのある死に方をした。どんなすごいことだろう。私は償うことも出来ない酷い父親だ。千寿郎は1人寂しく残された。千寿郎だけでも幸せにしないと。過去にこんな酷いことをしたのに御館様は、また私を信用し護衛に付けてくださった。そして今私は新しい恋をしようとしている。しかも女性の方ではない男性だ。その男性は元柱宇髄天元くんだ。宇髄君はそんな俺を許し愛してくれた。
コメント
2件
没が没じゃなさすぎますよ…宇槇に初めて触れたけど最高すぎんか、?