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今回の妄想はこちらです…
まぁ、企画のやつのですね〜
今回、関西弁で一部わかりにくいところがあるかもしれませんが許してください
今回はちびロマーノが出てきます。
じゃぁ、本編どうぞ
第一章
「う、うぅ…スペインは…おれのことなんて…ちきしょー!あんな、あんなやつだいっきらいだー!」
ロマーノは泣きながら、深い森の中を走り続ける。足が動かなくなるまで…
「なんでこんな事になっているのか?」やって?
そんなん、きっまとるやろ、俺のせいや…俺が悪かったんや…
これはちょっとした、親分とロマーノの昔話や…昔話と言ってええかわからんけど…
ある日のこと、俺はいつも通り、ロマーノの頭突きで起こされたんや
「ぎゃあああああああああ!」
「おなかすいたぞー。飯よこせ」
あいつはいっつも、頭突きで起こしてくるんやで、ほんまやめてほしいわ…
それで、いつも通りみんなで食卓囲んで、みんなで食べて、みんなそれぞれ仕事してたんや…ロマーノは相変わらず仕事サボってたけどな…
で、その夜、俺は上司に呼び出されたんや…上司にな、言われたねん
「あのちびは捨てたほうがええ」
って…
俺は言ってしまった
「そうかも知れへんなぁ…」
と
多分あの会話…聞かれてたと思う…ロマーノに…
あの一部分の会話だけを…
第2章
次の日、俺は起きたねん…いつもより、遅く…起きた理由も…ロマーノに頭突きをされて起きたわけじゃないねん…普通に目が覚めたんや…
俺はおかしいと思った
色んなところ、探したでも見つからない…
ベルギーが話しかけてきた。
「スペインさん、ロマーノ君…どこ行きはったかわかります?今日は、スペインさんの鶏鳴(けいめい)がきこえてこうへんし…心配になって探してもどこにもおらへん…もう、そろそろでご飯やってゆうのに…」
ベルギーは心配している様子やった。というか、俺の悲鳴のこと鶏鳴ゆうてるのはどういうことなん…(鶏鳴の説明:朝に鶏が「コケコッコー」っと叫ぶことである)
「俺も今日、頭突きで起こされへんかったから、探し回ったけど、どこにもおらんねん…」
「どこにおるんやろ…お兄ちゃんに聞いても「知らん」しか、言わんかったし…」
ベルギーはため息を付く。
「(ロマ…もしかして、家出でもしたんか?なんで?)」
そんなことを思いながら、朝ごはんを食べる。ロマーノがおらん朝ごはんやった…いつもより、ずっと静かや…
第3章
今日は、オランダだけいつも通り仕事をし、俺とベルギーがロマーノを探すことにした。
「おーい!ロマーノ!どこにおるんや〜!はよでてきぃ〜!」
一部屋ずつ丁寧に探す。
「ロマーノ君ー!どこにおる〜!朝ごはんまだ食べてないやろ〜!はよ食べよ〜!」
家の中をどれだけ探しても見つからへん。ロマーノが潜り込めそうなところは全部探したけど、見つからへんかった…
あっちゅーまに夕暮れ時になった。お腹の唸り声を無視しても、見つからんかった…
「スペインさん!もう、暗なるから、はよ帰らんと!」
「俺は、森の中を探すわ…」
「森の中を探すって…もう、暗くなりますよ!夜の森は危ないですよ!明日のほうが…」
「あいつに何かあるのが嫌やから俺行くわ」
「スペインさん…」
俺は森の中に足を踏み入れた。
第4章
俺は森の中に入る。
森の中は静かやった。俺の足音が鮮明に聞こえるぐらい…
「ロマーノ!どこにおるんやぁ〜!ロマーーー!!聞こえてるんやったら返事しー!!」
どんどん森の中に入っていく。草木をかき分けて進む。
「はぁ…はぁ…」
俺は額の汗を腕で拭う。
「う…ふすぅ…はぁ…グスン…なんでだよちきゅしょー…」
ロマーノの声が聞こえた。小声やけど聞こえたんや…
「どこや!ロマ!どこにおるんや!いるなら返事しー!」
そして、俺はロマーノが通れるくらいの獣道を見つけた。
「もしかして、ここか…!」
俺は獣道を行く。
葉っぱが肌に触れ切れる。
刃のように、
「はぁ…はぁ…はぁ…ほんま…ロマ…探さんと…」
獣道を抜けた、
止まって周りを見渡す。
けど、周りは木ばっか、
「どこやねん…まじで…あかん…腕とか顔とかにめっちゃ切り傷できてもたやんか…(ロマーノもきっと傷だらけなんやろな…はよみつけんと!)」
「なんでだよ…ちぐしょー…あいつ…」
すすり泣く声が聞こえる。ロマーノの…
「どこや!ロマ!おるんやったら返事したって!ロマーノ!!」
草を踏む見歩く音が聞こえる。俺のやない、誰かの…
「もしかして、ロマ!なんで逃げるんや!」
俺は足音のする方に向かって走る。
すると、背中が見えてきた。
とっても小さい背中が…
俺はロマーノを見つけて安心したでも、ロマーノは良くなかったんか、スピードがめっちゃ上がった。
俺は安心してもうて、スピードが落ちたと瞬間に、スピードが上がった。
「ちょっ!ロマ!!待ってや!!」
「う”る”せ”ええええええええええーーーーーーーーーーーーーー!!なんでつ”いてくる”んだよ!!ちき”しょーーーーーーーーーー!!つ”いて”くるなよコノヤ”ローーーーーーー!!」
ロマーノは泣きながらそういった。
「ロマ!なんでそんなこと言う!?」
俺は追いかけ続ける。はたから見たら不審者やな…
ロマは急に止まって大声で言った。
「うるぜええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
その声は森の中に響く。周りにいた鳥は一目散に飛んでいく。
「うわああああああああああああああ!!急に止まんなぁぁぁぁぁ!!」
俺は急ブレーキをかけるが、結局顔から勢いよくロマーノの前にこけてまう。
「なんでさがしに来たんだよぉ…ちくじょー…ぐすん…」
ロマーノは涙を手で拭いながらそういった。
俺は顔を上げて言った。
「お前が心配やったからに決まっとるやろ!!」
「うっせえええええええええええ!!おまえ、けっきょくおれのことなんかどうでもいいくせに!!何で来るんだよ!!」
「どうでも良くないわ!お前は俺にとって宝物なんやで!?手放せるわけ無いやろ!!」
「うそつき!うそつきはどろぼうのはじまりだぞお”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”!!」
ロマーノもっと泣く、
「親分、昔泥棒みたいなことしてたし、別にええねんけど、嘘つきやない!!」
俺はロマーノを抱っこしたんや、そしたら暴れ始めた。
「うわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!はなせええええええええええ!!」
腕を振り回して俺の首あたりを叩く。
「ちょ、いたからやめてロマ!」
「じゃあ!はなせ!!」
泣きながら言った。
「絶対いやや!」
俺ははっきりそういった。
「おったらうるさいけど、おらんかったら静かやし、俺さみしいねんで!ベルギーもオランダもそう思っとるはずや!!それに…
俺は気持ちを込めて思いっきりそういった。
「…」
ロマーノは叩くのをいつの間にかやめてた。
「で、でも…!おまえ、上司とおれのことなんかいらないって…」
「え!」
あの会話聞かれてしまってたんやなぁ〜
「ロマ、ちゃんと話最後まで聞いたんか?」
「はぇ?」
「はぁ…」
俺は深い深いため息を付いた。
「あのちびは捨てたほうがええ」
「そうかも知れへんなぁ…」
俺はその後…
「スペイン…おまえぇぇ…」
ロマーノがまた泣き出す、
親分はロマーノをあったかい腕で包み込む。
「もう、こんな事したらあかんで…ロマ!」
「う”ん!」
そこで俺は大変なことに気づいた。
「はぁ…ロマが見つかったのはええけど…どうやって帰るかやなぁ…」
このままやと、題名変えんとあかんくなる…
「どうやって帰るんだよおおおおおおお!!」
「たしか…こっちやった気がぁ…」
〜迷うこと、3時間〜
「もうあかんずっとおんなじところ回っとる…」
「ねむぃ…ぞ!コノヤロー…」
ロマーノの体力はもうゼロや!!
「なんか…目印があれば…」
俺は遠いけど、明かりを見つける。
「なんや?あそこなんか明るい!あそこ目指すで!ロマ!」
「すーすー…」
もたもたしてたら、ロマーノは寝てもうてた。
「(あそこやったら、人が居るはずや!声出して気づいてもらうか?)」
「おーーーー!!こっちやーーーーーーー!!」
「うん?なんだ?スペインうるせぇぞ…」
ロマーノが目をこすりながら、起きた。
「ロマ見て!あそこに明かりがあるの見えるやろ!あそこに行くで!!」
「そうか…」
ロマーノはまた寝始める。そんな、夢の続き見たかったんか?
「おーいここや!ここに人?おんでぇーーー!!」
手を振りながら、言う。
光が移動する。よくよく見るとランプを片手に持ったオランダやった。
オランダはこっちに気づいたんか、すっごい顔でこっちを見てきとった。
「なんでこんなとこにおるんや」という呆れ顔やった。
「オランダ?オランダやん!探しに来てくれたん!?嬉しいわぁ〜!!」
俺は走ってオランダのところに向かう。
オランダのところに行くと、すっごい顔でこっちを睨んできた。
「お前のせいでベルがねれんくなったで仕方のう来たんやざ」
「ははぁ、おおきにぃ〜」
オランダは歩き始める。
「道覚えとんの?」
「当たり前やろ、逆になんで覚えてへんのやざ…」
オランダが呆れたような声で言った。こいつほんまずっと呆れとんな…
「いやぁ〜、そのロマのことだけ考えて色んなとこ回っとったりしたら…さ、わからんくなるやん…」
「はぁー…」
オランダはふっかいふっかいため息をついた。
「ほれ、こっちや。危ないから気ぃ付けぇ…」
オランダが珍しく親分に気を使う。
「珍しいなぁ〜お前が俺に気を使うなんて!」
あの時、ほんま驚いたわぁ〜。でも、帰ってきた返事がこれやで
「お前がちび抱えとるからや」
こいつ可愛くないわぁ
「なんか言ったか」
オランダがこっち向く。
「なんもあらへんでぇ…」
オランダには心を読む能力があるのではないか、っと密かに思ってまう親分。
二人、いやロマ抱えてるから三人やな、で森の中を歩いていく。でも、ロマ歩いてないわ…
「うん…もう食べれねぇぞ…コノヤロー…」
ロマーノが寝言言っとる。
「かわええなぁ〜」
俺はロマーノのほっぺに自分のほっぺをくっつけた。
オランダ、無言
「あ!ここと見覚えあるわ!家までもう少しやなぁ〜」
「呑気やの」
オランダ、ほんまこいつ…
「…うん?」
ロマーノが起きる。
「お!ロマ起きた!」
「今何時だ、スペイン…」
ロマーノが訪ねてくる。でも、俺は時計なんて持ってきとらんかったからわからんかった。
「3時43分やざ」
オランダ、さすがや…
「3時ぃ…でもまだ空暗いぞ…」
ロマーノは眠そうにそういった。
「ロマーノ、一日に3時って2回あるんやで、これ前教えたような…」
「ふぅん…」
ロマーノは興味なさそうに言った。
そんな会話をしている間に森の出口まで来た。
「やったー!親分達帰れたで!!」
家の二階に開いている窓があった。そっからベルギーがこっちをめっちゃ見とった。
「な!あいつまだ起きとったんか!」
ベルギーは窓を離れる。家からどたどたという音が聞こえてきた。
家の扉が勢いよく開いた。
「スペインさんにロマーノ君!お兄ちゃんも無事で良かった!!」
ベルギーはすごい速度で駆け寄ってくる。
「ははぁ…心配かけさせてごめんなぁ…」
「ほんま、心配したんですからね!!ロマーノ君も勝手にどっかに行ったらあかんで!」
ベルギーは口をふくらませる。
「おいスペイン!」
ロマーノは俺を呼ぶ。
「何や?」
ロマーノが言ったと同時に俺の腹の音もなる。
ぐぅぅぅ〜〜〜〜〜〜
「はは!親分もや!」
俺は顔を真っ赤にしていった。
「なんや、ふたりともお腹すいとるん?じゃ!ご飯作ろか!お兄ちゃんも手伝ってな!」
ベルギーはにっこり笑ってそういった。
「おう」
オランダは少し笑いながら返事する。
「スペイン、あとで銭によこしね」
「もう!お兄ちゃん、うちのために行ってくれたんやろ!お金なんて取ったあかん!取るんやったらうちからとり!」
「冗談や…」
オランダが焦っとる、こいつ妹のことになると弱いよなぁ…
二人は家の中入っていく。
「親分らはまず傷の手当からやな…!」
俺はさっきよりロマを抱く強さを強くした。
おわり
〜おまけ〜
「へぇ〜そんな事があったんですね」
ルクセンブルクはそう言う。
「ほぇ〜あいつらしいなぁ〜」
ポルトガルは椅子に逆に座りながら行った。
オランダは何も言わず、タバコに火を付ける。
「はずかしいわぁ〜」
スペインは頭を掻きながら頬を赤くする。
「ほんま、すっごい一日やったわぁ〜」
ベルギーは懐かしむように外を眺める。
ギィー…
部屋のトビラが開く。
「お前らなんでこの部屋に集まってんだ?」
小包を手に持っているロマーノが部屋に入ってくる。
「お!ロマーノやんどないしたん?」
スペインがロマーノに話しかける。
「いやこれ弟がお前に渡しとけって」
「イタちゃんが?」
スペインが小包をロマーノから受け取る。
「ロマ、中身はなにかわかる?」
「中身は見んなって言われたから見てない」
ロマーノはスッパという。
「(ロマーノ、イタちゃんのこと表面上では嫌ってるけどやっぱり心の奥では大好きなんやろなぁ〜)」
「どうしたん?スペインめっちゃにやにやしとんでぇ〜」
ポルトガルがにやにやしながら言ってきた
「お前もにやにやしとるやんか…」
「で、なんでお前らこんなところに集まってんだ?」
「あぁ〜それは…」
ポルトガルがなにかを言おうとしたときスペインが遮るように
「そや、ロマ最近、イタちゃんとはどうなん?」
しかし、無駄であった。
「ここに集まっている理由は、昔スペインさんが森の中にロマーノさんを探しに行った話を聞いていました。」
ルクセンブルクがポルトガルに代わって言ってしまった…
「……………………」
ロマーノは無言でスペインを睨む。
「ロマ…ほんま、ごめん…」
「ちぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
この後、スペインは親分でありながら、子分からお叱りを受けることになりました。
おわり
この小説書いてる時、ずっとロマーノと親分のキャラソンを聞きながら書いてました。
楽しかったー!!
コメント
3件
ちびロマーノかわゆす…可愛い…みんな尊い…!!尊すぎて昇天していく…