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今回の登場人物︰カミラ・ロールズ(K.L。ヴァンパイア聖魔学校3年。名門貴族)、レオン・フローレス(L.F。ヴァンパイア聖魔学校3年。カミラの相方)、アダム・ロールズ(A.L。ヴァンパイア聖魔学校3年。カミラの双子の弟)、ヴァニスタ・ストレンジ(V.S。ヴァンパイア聖魔学校3年。右手に火傷のあとがある)、ルカ・ボーンズ(R.B。カミラたちの担任)、エレノア・ガーネット(E.G。医務室の先生。ルカとグレースの元担任)、シリル・ガーネット(C.G。医者。エレノアの夫)、その他(レオン母など)
※暴力的表現に○が付いていないところがあります
E.G「シリルよ!良いという許可が出たぞ!」
C.G「それは良かった。では、放課後に病院で待っている」
E.G「あぁ!じゃあまた後で」
ガーネット教授は電話を切った。そして、また医務室へ向かった。
―医務室―
E.G「病院で待っているとのことじゃ」
L.F「分かりました!ありがとうございます!」
R.B「では、教室へ戻りましょう」
カミラたちは教室へ戻った。
―教室―
教室に戻った時には、既にクラスメイトは着席していて読書等をしていた。
R.B「あら、皆さん素晴らしいですね。自習しているなんて」
ボーンズ教授は感心していた。そして、1限~6限まで受けて、放課後になった。
L.F「今日病院だし、先帰るよ」
V.S「わかった。じゃあまた明日」
レオンは先に家に帰った。
―フローレス家―
L.F「ただいまー」
レオン母「おかえり。さぁ、病院行くよ」
レオンとレオンの母はシリルが働いている病院へ向かった。
―病院―
C.G「フローレスさんですね。お待ちしておりました。痣を見せてください」
レオンは痣を見せた。シリルは死の痣についての資料を見ながらレオンの痣を観察した。
C.G「ふむ…やはりこれは死の痣ですね」
レオン母「やっぱりですか…」
レオンの母はガッカリした。シリルは続けて話した。
C.G「ご存知かもしれませんが、死の痣について説明させていただきます。死の痣は、特定の条件で発現する呪いのようなものです。発現から1ヶ月以内に痣の力で限界突破して元通りに出来なければ命を落とします」
シリルが話し終わったあと、レオンたちは顔を見合せた。
L.F「俺って…○ぬんですか?」
レオンは声を震わせて聞いた。
C.G「しっかりとしたことは現段階では言えません。しかし、もし先程お伝えしたことが上手くいけば生き残る可能性は高いでしょう」
シリルはレオン達を落ち着かせようと必死に話した。
C.G「死の痣の力は、我々が操ることは出来ません。痣が魔力量を操り、最悪の場合人格まで操られます。ですので、少しでも違和感を感じたら限界突破するかもと思っておいた方が良いかと」
レオン母「分かりました…ありがとうございます」
そうして、2人は病院を出て家へ帰った。
―次の日―
K.L「どうだった?」
L.F「死の痣だった…でも上手くいけば生きれるよ」
レオンはそう答えた。カミラたちはホッとしたような、不安そうな表情をした。
A.L「元気そうならよかった。今日、死の痣について調べないか?少しでも知識が増えたらいいと思うんだが」
V.S「いい案だな。早速、今日の昼休みに図書室に行こう」
―昼休み 図書室―
カミラたちは図書室で死の痣のことが載っている本を探した。
A.L「ここ広いんだよな…学校の図書室じゃない広さだ」
L.F「やっぱりアダムもそう思う?どこに何があるのか全然わかんない…」
その時、4人の背後から声がした。
???「何か探してますか?」
K.L「えっ!」
カミラが振り向くと、2年の図書委員が立っていた。図書委員はSクラスかつ先輩の4人にビクビクしている様子だった。
V.S「あぁ、死の痣についての情報が載っている本を探してるんだ。どこにあるんだ?」
図書委員「死の痣…ですか…分かりました、こっちです」
図書委員はビクビクしながらも案内をした。
図書委員「この辺にあるはずです。また何かあったら呼んでください」
そう言って、図書委員は4人の元を去った。去ったあと、カミラたちは案内されたコーナーでその本を探した。
K.L「うーん…この本はどうかしら」
カミラが取ったのは、“ヴァンパイアの歴史”という本だった。ページをペラペラめくっていくと、
V.S「ん?おい、これじゃないのか?」
ヴァニスタが135ページの“呪いの痣”という文を指さした。そして、そこに書いてある文をカミラが読み始めた。
K.L「えっと…『“呪いの痣”は約600年前まで使われていた言葉で、現在は“死の痣”と呼ばれている。この痣は、約800年前が最も恐れられていた時代であり、当時の○亡者は年間約2000人を超えていたとされている。治療法が明確に分かったのは約790年前で、この時代に現在の治療法が分かった。』ですって」
V.S「なるほど…昔はそんな呼び方だったのか」
A.L「そのようだな。あ、この本にも載ってそうだ」
アダムは一冊の本を見せた。その本は、“少女の悲劇”という題名だった。題名と見た目的に物語の本だと考え、早速アダムは読み始めた。
A.L「『これは、ナンシーという13歳の少女が体験した悲劇。朝起きたら彼女の頬に痣が出来ていた。その痣のことを両親に話すと、両親は深く考えずにそのまま学校へ行かせた。しかし、後にこの行動が娘を失うことになるとは思ってもいなかった。痣が発現してから数日経った時、ナンシーに少しずつ異変が現れた。その後、ナンシーは○んでしまった。彼女の魔力は増え続けて限界突破していしまい、収まったものの魔力を増やせなかったことが原因である。その時、母親は人格が変わったように狂っていたと話していた。』だと」
L.F「人格が変わるってどういうこと?俺多重人格者じゃないよ?」
レオンは不思議そうに言った。
K.L「元々は呪いの痣と呼ばれていたのだから呪いの影響で人格が変わったかのようになるんじゃないかしら?」
L.F「あぁ、そういうことか」
レオンはすぐに納得した。その時、
『ゴーンゴーン』
V.S「しまった、予鈴が鳴ってしまった」
予鈴が鳴ってしまい、4人は大急ぎで教室へ向かった。その後、無事に5、6限を終え、家へ帰った。