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「ご、ごめん笑、突然シリアスな感じになっちゃった笑笑」
「…あんまり深く考えないで」
なに…なんでそんな顔……
「…おい四季((「ごめん‼︎…今日は、もう部屋に戻るよ……」
あーあ、ムダ先達に余計なこと吹き込んじゃったか…
……ごめんなさい
あんなことがあっても、ムダ先達はあまり変わった様子はなかった
…よかった
ドパパパパパン🔫
「クッソ、流石に人数多くないか⁉︎」
「うっせぇ、桃に集中しろこのバカ」
「あ〝ぁ?んだと、あとでぶっ潰す」
俺たちはある任務に呼ばれ、桃達と戦っている
「オラァッッ‼︎」
「⁉︎やっばっっ‼︎‼︎」
「‼︎おい四季ッ!」ドカッ
桃の不意打ちをくらうところだった…
「チッ、集中しろっつったろ?」
「ご、ごめんじゃん」
「…あんま無理すんな」
え…?
「チッ…オラ、まだ終わってねぇぞ」
なんで
「…完璧に隠せてたはずなのに……」
無理…?なんでそんな顔……皇后崎……
“くだらねぇ”
前はあんなに塩対応だったのに
“あんま無理すんな”
やめて…お前はそんな顔、するやつじゃ……なかったのに
「……意味わかんねぇ」
苛立ったように吐き捨てる。
だけどその声はどこか弱かった
今まで、誰かにそんな顔…心配しているような顔、されたことがなかった
好きなだけ体を使われて、つまらなくなったら捨てられる
それが当たり前だったのに…
金さえ払ってくれれば、なんでことなかったのに……
任務帰り、シャワーを浴びながらまだ血の匂いが取れない自分の手をなんとなくボーっと見つめていた
「…なんで」
ぽつり、と言葉がでる
いつもどうりに戦った、いつもどうり殺した
なのに、胸が、頭の奥がざわついていて落ち着かない
ーーー思い出したのはあの言葉だった
「…あんま無理すんな」
皇后崎が、あの他人のことなんか知らないと言っていた皇后崎が、俺を助けてかけてくれた言葉
なんでもないような
それだけなのに
「…なんであんな顔……すんだよ」
自分に向けられたあの表情
「分かんない」
「あれが……”普通”なのかよ」
分からない、分からないから気持ち悪い
「ウッ…まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい」
俺は急いでベッドの横にあった飴玉を口の中に何個も突っ込んだ
そうしないと落ち着かない、甘い飴玉は俺にとって発作の薬だ
今までもそうやってきた
…でも
ずっとずっと、胸のモヤモヤは消えない…
いつからこうなったのだろうか、ムダ先達に皇后崎に不安そうな顔を向けられた時の、あの一瞬胸の奥に残るこの感情が、どうしても思い出せない
ーーいや…なんか違う……?
思い出したくないだけ…?
「…っ」
ぐっと胸を押さえながら飴玉を噛み砕く
痛いわけじゃない
けれど、何かが広がっていくような感覚がする
怖い。
理解できない
「…こっちに来んなよ」
誰に言っているのかも分からないまま、でも
脳内に浮かぶのは、皇后崎の声と、ムダ先達のあの表情
(なんで離れねんだよ……)
“愛してる”
あの時の感覚とはまた違うが、どうしても何かが嫌だと感じる
「…これが」
飴玉を舐めたのに、まだ口の中がまずく感じて、喉の奥に言葉が引っかかる
「…これが”愛”なら……」
こんなに苦しい思いするなら
そんなの、知らないままでよかった
あんな顔、させたくなかった
そう思うのにーーー
どうしてか、
もう一度だけ、あの声を聞きたいと思ってしまった
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#えちなしにするつもり