俺には家族がいる。みんなにもいるとは思う。 だが他の家庭と違うところが2つあるそれは、「親がいないこと」と「血が繋がっていないこと」だ。 兄と妹、そして俺、俺の嫁という家族構生だ。 《兄の名は「圭」俺は圭兄と呼んでいる、妹の名は奈々、嫁は愛莉だ。》 兄と妹は血が繋がっている、俺だけが繋がっていない、、、 元々俺は、孤児だった。そこを圭兄が拾ってくれた。本当に感謝している。 圭兄は知っている、奈々は知らない。そのうち話すつもりだ…。
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愛莉と俺は今(2023)から4年前、結婚した。プロポーズをしてきたのは愛莉だった。圭兄にはヘタレ!と言われてしまった。 自分でもそう思う。ハハハ… 結婚をした後、俺は新居を建てた。その家には今、友人が住んでいる。結構広いぞ!そこからは、本当に楽しい日々が続いた。 朝起きて、ご飯を食べて会社に行く。家に帰ると愛莉が迎えてくれる。そんな日々だった!しかし、悲劇が起こる…
それは今から2年前、愛莉が亡くなったことだ、死因は交通事故による窒息だった、、、目の前が真っ暗になり約1週間、人と関わりを持とうとしなかった。一人を除いて…その人は、家族では無かった。その人の名は霧龍海斗という。《霧龍 海斗(きりゅう かいと)俺は霧と呼んでいる》初めて会った時は、頼りない感じが溢れていたのに今では真逆だ…本当に頼もしい…。霧は、2日に一度俺の部屋にやってきた。そして、言葉をかけ続けてくれた。俺は「人に、関係に恵まれている…」そう思った。ある日、霧が小さな箱を渡してきた。霧はこう言った「部屋から出る決心が出来たら開けていいよ」と、その2日後に俺は部屋から出た、そして小さな箱を開けた。中に入っていたのはなんと愛莉が生前、大切にしていたものだった。大切にしていた首飾りを何故、霧が持っていたのか気になったので聞いてみることにした…答えはこうだった、「愛莉が息絶える少し前に『龍くんに渡して』って手渡された」愛莉は、最後まで俺の心配をしてくれて嬉しくもあったし、悲しくなった…そして泣いた ; ;その首飾りは今でも、付けている。絶対に忘れないために…。
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