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ヨハンセンに手を引かれてテラスに出る。窓はカーテンを閉め切っていた。
空一面に広がる星空を眺める間もなくヨハンセンに抱きすくめられる。
「婚約者の方は、今夜はいらっしゃらないのですか?」
「あいつは俺が嫌いなんだ。母上の命令で俺と無理やり婚約させられたから。今日だって急に体調が悪くなったって直前で言ってきたけど仮病に決まってる」
「それじゃあ、わたしが殿下をいただいてしまおうかしら」
「メリーティア……ヨハンって呼んで。さっき言ってたみたいに、ぎゅって抱き締めてくれよ」
要望どおりヨハンセンを胸に抱き寄せる。柔らかい双丘に顔を埋めさせ、顔を包み込むように抱いて頭を撫でてやった。
「メリーティアはいい匂いがする」
「そこ、ほかより汗をかいてしまうんです。汗くさくないかしら?」
「……全然、すごく……いい匂いだ」
谷間に鼻先を埋めて、ヨハンセンは息を荒らげる。
柔らかな胸に包まれるのは、身体から力が抜けてしまいそうになほど心地いいらしい。その反面、めちゃくちゃに揉みしだきたい欲求もわき上がっているのが筒抜けだ。
きっと、こんなふうに他人から好意を寄せられるのは初めてなのだろう。うれしくてたまらないのか鼓動がどきどきと忙しない。
メリーティアを早く己のものにしたいようで、見上げてくる目はぎらついていた。
ヨハンセンは思いの丈をぶつけるみたいに力の限り抱き締めてくる。
ほかの誰でもなく自分のものだともっと強く実感したいのだろう。
身体を繋げることでメリーティアを自分のものにしたいのか、無意識に下半身を押しつけてきていた。
「……ッあ!」
勃起した陰茎によりパツパツに盛り上がった股間を、爪先でひっかいてくすぐってみる。するとヨハンセンは全身を震わせあられもない声を上げた。
顔が真っ赤になっている。自身が興奮していることにようやく気がついたらしい。
労わるように手ですりすりとさすれば、さらに膨らみが大きくなっていく。
トラウザーズは脚に添う細身のデザインなため、敏感な先端がどこにあるかもすぐにわかってしまう。カリの段差や先走りが滲む場所を爪で優しく引っ掻くと、ヨハンセンは腰をびくびくと跳ねさせた。
セックスに比べれば些細な刺激なはずだが、すぐにでも達してしまいそうに見える。
「んッ、はぁ……やめ」
「やめていいんですか?」
微笑みながら問えば、ヨハンセンは喉を鳴らした。
「やだ、やめてほしくない……っ」
潤んだ瞳で懇願しながら口づけてきた。
ゴシップ誌に報じられているとおり爛れた生活を送っているようで、舌遣いは手慣れている。けれど必死な様子は、メリーティアを本気で欲していることを窺わせた。
「ん、ん……はぁ、メリーティアを抱きたい」
「ふふっ、こんなところで?」
「俺のっ、俺の部屋に行こう……っ早く」
ヨハンセンはメリーティアの腕をぐいぐいと引っ張ってくる。
テラスから中へ戻ると人気の少ない場所を選んで通り、ふたりで会場を抜け出した。
鬼霧宗作
70
もあ
44
#復讐
りう。
45
さぶれ-SABURE-
1,239
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本宮にあるヨハンセンのプライベートルームにようやく辿り着くと、扉を閉めた途端に口づけられる。そのまま移動して、足をもつれさせてベッドにふたりして倒れ込んだ。
メリーティアは一旦顔を離すと、焦らすようにヨハンセンの唇をなぞってからおもむろに身体を起こした。それからドレスを脱ぎ捨て、膝の上に彼の頭を乗せる。
「あ……あ……メリーティアの胸、なんてきれいなんだ」
目の前に迫った桃色の突起に、ヨハンセンがたまらずむしゃぶりついてきた。
彼の頭を片腕で抱きかかえながら、もう一方の手を下半身へ伸ばす。膨張しきって脈打つ屹立をトラウザーズ越しに撫でた。
「はッ……うう、……っく」
「ここ、苦しそうですね?」
「苦しいっ、いっぱい撫でてくれ……」
「あらあら、甘えん坊さんですね」
メリーティアはトラウザーズを寛げると、下着ごとずらした。
ぷるんと飛び出した陰茎は先端がしとどに濡れており、尿道口がぱくぱくと開閉している。震えるそれを握ると、ヨハンセンは思わずといった様子で乳首から口を離して情けない声を上げた。
先走りを指にまとわりつかせ、棹を上下に擦る。
ふたたび胸をちゅうちゅうと吸いだしたヨハンセンは至福の表情を浮かべていた。
「よしよし、いいこ。ヨハンはいいこね。頭を撫でてあげましょうね」
そう言って亀頭を撫でると、ヨハンセンは腰をガクガクと震わせる。
「出してもいいですよ……ほら、よしよし」
「ふ、うう……っでる、でる……ぐ、ンン」
棹を素早く扱けばあっけなく果ててしまった。
びゅーびゅーと射精しながらも胸を吸い続けるヨハンセンは、恍惚とした表情だ。母親からも、これまで夜伽の相手をしてきた女性たちにも、こんなふうに甘やかされたことなど一度もないのだろう。
この甘いだけの夜にどっぷり浸かって、抜け出せなくなってしまえばいい。
「まあ、じょうずじょうず。いっぱい出ましたね。えらいえらい」
褒めてやると、喜びを表すように屹立が揺れる。そこは一度達しても力を失っていなかった。
口の周りが涎でべとべとになるのもかまわず夢中で胸をしゃぶっていたヨハンセンは、乳首を取り上げると切なげな声を上げた。
「おっぱい大好きなんですね」
「すき、すき……メリーティアが好きだ」
「わたしも好きですよ、ヨハン」
「もっと、もっと、俺だけが好きって言って。俺がいちばんって証明して。俺だけを愛してるってわからせてよメリーティア……!」
メリーティアはヨハンセンの腰を跨ぐと、後ろ手に陰茎を握って蜜口にあてがった。
こうなることを見越して避妊薬は飲んである。
鳥肌が立つような感覚を振り払い、陰茎を胎内へ受け入れた。
涙を流してよがるヨハンセンと両手を繋ぎ、彼の身体の上でなまめかしく跳ねてみせる。
「メリーティア……っ、ぁあ!」
その交わりは、どちらかが気を失うまで続くのだった。