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ウェーイ‼︎ ゆり組は正義なのだ‼︎
ゆり組だ✨...
nb side
土砂降りで少ない人。帰っている途中の比較的広い大通りの路地裏に、そいつはいた。
「え?…涼太?」
「…」
傘もささずに、おしゃれな服をずぶ濡れにさせていた。
「何してんの、こんなところで。」
「…別に、何も。」
「傘は?」
「…こんなに降るとは思ってなかったからない。」
「風邪ひくぞ?」
「…いいんじゃない。」
「良くねぇよ。」
目に光はなく淡々と話すこいつを何となく放っておけなかった。無言で涼太の腕を掴む。
「…何すんの。」
「帰んの、俺ん家に。」
「じゃあ腕離してよ。」
「嫌だね。そんな全身濡れてる奴を放置するほど冷たくないんで。」
「…そう。」
案外すぐに抵抗をやめた涼太は大人しく俺に手を引かれていた。