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皐月side

俺はそれからネカフェやビジネスホテルを転々とし……。


皐月『…、何か煌びやかなとこに来たなぁ…。』

街の前には″ケイセイ街”と書かれていた。


パッと見飲み屋やら飲食店……、まこち街とある物は似てるが印象は全く逆で夜の街って感じだ…。

俺は入るか入らまいか悩んでると

男「ねね!おにーさん!飲み屋探してる??なら俺のとこどう?安くするよ?」

急に男性に声を掛けられて

皐月『あー、大丈夫ッス、俺未成年だし。』

さり気なく断ったが…。

男「まぁまぁいいじゃん!今どき若い子でも酒くらい飲むっしょ!」

男は俺の腕を掴みながらグイグイ引っ張ってく。

皐月『ちょっ、離せって!』

男「良いじゃない良いじゃない!」

埒が明かねぇ…、出来ることなら穏便に済ませたかったのに……。

?「ちょっと?この子嫌がってるじゃない、その手…、離しなさいよ。」

急に声が聞こえたと思ったら俺と男の間に女性……?が現れた。

男「は?何なに?お姉さん度胸あるねぇ?男の俺に勝てるとでも?それとも何?お姉さんがウチに来てくれるわけ?」

男はニマニマしながら言うと

?「やーね、嫌がってる子を連れてくなんて趣味悪い、それにねアタシ今とーっても強いのよ?好きなメイクして、好きな格好してるから!」

男「はぁ?意味わかんねぇ事言ってんな!」

皐月『!』

男は女性に拳を出す…が。

男「グエッ」

?「はぁ、嫌だわぁ…、すぐ手が出る男なんて…モテないわよ。」

一瞬だった、女性は男を蹴り上げて気絶させた…。

お、女ってこわ……。

?「さてと!アナタ大丈夫……ってもしかしてアナタ皐月だったりする?」

皐月『え?いや、まぁ……ソウデスケド。』

俺が答えると女性はパァーっと明るくなり

椿野「そうよねそうよね!噂でしか聞いた事なくてずっと逢いたかったのよ!アタシは椿野佑!気軽に椿ちゃんって呼んで欲しいわ!」

お、おぉ、積極的……。

皐月『わ、分かった…、それより助かったよ、ありがとう。』

椿野「困ってる人を放っては置けないからね!ってか皐月は何でココに?」

痛いところを突かれた…。

皐月『あー、まぁ…フラフラ散歩がてら?』

椿野「成程、訳ありって感じね…、良いわ!アタシに着いてきなさい!」

椿は俺の手を掴んでズンズン街の奥へと入って行った。

皐月君は平和に生きたい!

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