テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
皐月side
俺はそれからネカフェやビジネスホテルを転々とし……。
皐月『…、何か煌びやかなとこに来たなぁ…。』
街の前には″ケイセイ街”と書かれていた。
パッと見飲み屋やら飲食店……、まこち街とある物は似てるが印象は全く逆で夜の街って感じだ…。
俺は入るか入らまいか悩んでると
男「ねね!おにーさん!飲み屋探してる??なら俺のとこどう?安くするよ?」
急に男性に声を掛けられて
皐月『あー、大丈夫ッス、俺未成年だし。』
さり気なく断ったが…。
男「まぁまぁいいじゃん!今どき若い子でも酒くらい飲むっしょ!」
男は俺の腕を掴みながらグイグイ引っ張ってく。
皐月『ちょっ、離せって!』
男「良いじゃない良いじゃない!」
埒が明かねぇ…、出来ることなら穏便に済ませたかったのに……。
?「ちょっと?この子嫌がってるじゃない、その手…、離しなさいよ。」
急に声が聞こえたと思ったら俺と男の間に女性……?が現れた。
男「は?何なに?お姉さん度胸あるねぇ?男の俺に勝てるとでも?それとも何?お姉さんがウチに来てくれるわけ?」
男はニマニマしながら言うと
?「やーね、嫌がってる子を連れてくなんて趣味悪い、それにねアタシ今とーっても強いのよ?好きなメイクして、好きな格好してるから!」
男「はぁ?意味わかんねぇ事言ってんな!」
皐月『!』
男は女性に拳を出す…が。
男「グエッ」
?「はぁ、嫌だわぁ…、すぐ手が出る男なんて…モテないわよ。」
一瞬だった、女性は男を蹴り上げて気絶させた…。
お、女ってこわ……。
?「さてと!アナタ大丈夫……ってもしかしてアナタ皐月だったりする?」
皐月『え?いや、まぁ……ソウデスケド。』
俺が答えると女性はパァーっと明るくなり
椿野「そうよねそうよね!噂でしか聞いた事なくてずっと逢いたかったのよ!アタシは椿野佑!気軽に椿ちゃんって呼んで欲しいわ!」
お、おぉ、積極的……。
皐月『わ、分かった…、それより助かったよ、ありがとう。』
椿野「困ってる人を放っては置けないからね!ってか皐月は何でココに?」
痛いところを突かれた…。
皐月『あー、まぁ…フラフラ散歩がてら?』
椿野「成程、訳ありって感じね…、良いわ!アタシに着いてきなさい!」
椿は俺の手を掴んでズンズン街の奥へと入って行った。