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数日が経った。
勇斗はあの出来事を機に顔を見せなくなった。
舜「勇ちゃんは…?」
柔「一応病院には連れて行ったよ。本人曰く"大丈夫"らしいし…それからは俺も会ってない」
柔太朗の表情が曇った。
何も,,無かったんだ…,,
良かった…
俺は"勇斗"の名前を出すのが怖かった。
何にせよ、勇斗に怪我を負わせたのは俺だから。
その事実は変わらないから。
底知れぬ罪悪感から免れるために、自分の過ちを贖罪したかった。
けど、きっと勇斗は簡単に俺を許してしまいそうな気がした。
許されてはいけない…許されてしまったらきっと再び俺は真っ黒な罪悪感に溺れてしまうだろう
太「勇斗戻ってくるん…?」
柔「ん〜どうだろうね。これはあくまで俺の予想だけど、それはない,,だろうね」
仁「え…?」
柔「いや、わかんないよ?今は一応活動休止にはしてるけど、戻ってくるかは勇斗次第だし。戻ってこないって思っといた方がいいでしょ」
舜「どうするん…?」
柔「どうするも何も、俺たちでやってくしかないよね。今まで通り」
仁「…。」
舜「俺あの日から勇ちゃんと話してへんよ?連絡も届かへんし、どこにいるかもわからん,,」
太「俺も」
勇斗との最後のやり取りを見返した。
あの日の1日前
"俺さ、やっぱりあいつらのこと大好きなんだよなぁ笑"
"はいはい笑"
それ以降更新されずにいる勇斗とのやり取り。
泣く水分すらなかった。
柔「まぁきっと、勇ちゃんなりに落ち着いたら来てくれるよ。それまで待ってよう」
舜「うん…」
俺はその日が遥か先に思えた。
to be continued…