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MIRAN@復活!!
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これは...なんか嫌な妄想が...。なんかznさんフラグ立てた?もうなんか、血塗れの幻覚とかフラグじゃないよね...!?でもなんかgsoさんは少し元気になったみたいで良かったのだわ☆
え〜っと、もう今の感情が溢れすぎて言葉が追いつかないんだけど!?!?!?😭💕💕 znさんとの買い物シーン、胸がきゅーってなった…!あのクマ耳帽子でぽわぽわした喋り方なのに、ちゃんとgsoさんの心の重りを見抜いてて「役に立たないって思うのは失礼」って言い切るところ、まじでかっこよかった…!✨ そして金色の930ヘアピンのプレゼント…!コードネームにちなんで選んでくれたって、その気遣いが尊すぎて泣く😢💖 gsoさんが「足引っ張らない程度には頑張る」って前を向けたの、znさんの優しさと強さがあってこそだよね…次の話が待ちきれないよ!!🌸
───既に、1ヶ月が経とうとしていた。私は人を殺す機会を貰えなかった。いや、この1ヶ月、任務は数回あったのだ。どれもが生死に関わる任務で、私も少しでも役に立とうと刀の腕を磨いて、磨いてきたのに。その前に、hn先輩が疾風のごとく片付けてしまう。私が刀を抜くよりも先に、全ては終わっている。初任務以来、先輩がてこづっている様子は全くなく、ただ、無表情で淡々と殺し続けていた。
日に日に先輩の笑顔は減っていった。原因は分かってる。私が、役に立たないせいだ。何もせず、ぼーっと突っ立てるだけで、ただのお荷物の私に苦労しているんだ。分かっているけれど、私は先輩よりも早く動けないから。いつも、汚れ仕事は先輩が担い、かろうじて後仕事を手伝わせてもらっている程度だった。先輩への申し訳なさと、自身の不甲斐なさに私もまた追い込まれていた。身勝手な悩みだってわかってる。
それでも、何かしてあげたいっていう気持ちだけが先走りして。私は、この前の任務で盛大に転けて、その隙に殺されかけた。先輩がいち早く気づいて、あっという間に敵を殲滅したけれど。先輩が気づいてくれなかったら、私は死んでいた。それに、もしかしたら先輩が死んでいたかもしれなかったのだ。
そこで、ようやく、馬鹿な私は、自分がただの足手まといであることに気づいた。
私は、しばらくの間部屋から出られなかった。夢の中では私のせいで殺されて、延々と死ぬhn先輩がずっと、ずっと流れ続けた。もう、寝たくなかった。けど、現実では幻聴が聞こえ、幻覚が私を惑わしてくる。起きてても、寝ててもその地獄は変わることはなかった。死にたくない、なんて言っていた私はいつの間にか生きるのを諦めたいと思っていた。誰かの犠牲の上に立ってまで、私は、生きててもいいものなのだろうか?
先輩はいつもドアの向こう側から励ましの言葉と、慰めと、気にしなくていい、という旨の話をしてくれる。だが、それは私をさらに追い詰めた。今、こうして部屋にこもっている間にも、別の人の迷惑になっているのだと。手が震える。責め立てるように心臓のバクバクとした音が、私の耳鳴りのように響いた。…誰でもいいから、助けて欲しかった。
相変わらず部屋にこもったままの私は、布団にくるまって、幻覚と幻聴と戦っていた。
「───あ、あの!!」
不意に耳元で大声が聞こえる。反射的にビクッと体が動き、その勢いのまま振り返る。そこにはznさんがいた。心配そうに私を見つめるその姿に、罪悪感を抱く。そんな目で、私を見ないで欲しくて。私は布団にまた引きこもる。
「…やめて。やめてください。1人にして。」
ただ、拒絶の言葉を並べても、znさんは引く気がないらしく、途端に、ものすごい力で布団を剥ぎ取られる。
「ぅわぁ!?」
布団に捕まっていた私は、そのままベッドから追放され、床へと倒れ込む。そこまでするつもりはなかったのであろうznさんはわたわたしつつも、声を張り上げて言う。
「ぽれと!お出かけ行きましょ!!」
「…は?」
───どうしてこうなったのか。私は軍服以外の唯一の服、ワンピースを身にまとい、角を隠すために帽子を借りて、znさんと共に城下町を訪れていた。さすがは科学が発展した国と言える街並みに、私は目を見開く。あちらこちらにビルが立ち並び、ショッピングモールがいくつも点在している。それに、車が普通に飛んでおり、空を支配していた。歩く人も大体は青白い光が出る靴を履いており、若干宙を浮いていた。走りのが早い人の風が、私のワンピースを煽る。風だ、なんて思いながら今度は音に注目する。人の話し声はあちこちから聞こえ、みんな、笑ったり、怒ったり、泣いていたり、様々な感情をあらわにしている。
───未来的すぎるその都市に驚きが込み上げる。と、同時にやるせない気持ちも。ここまで発展しているのは、すごい、すごいのだが…。外では戦争が起きていると言うのに、あまりにも呑気だった。この間にも人は死に続けているというのに、こいつらは───。
ギュッと、私の手を繋ぐ人がいた。びっくりして振り返るとそこにはznさんがいた。くま耳型の帽子を被り、モフモフの上着と、モフモフのタイツを履いた、可愛らしい見た目のその子は、ギュッと手を掴んだまま
「えと、ぽれ、gsoさんの服、とか、見に行きたいです!」
えへへ、と微笑むznさんを見て、強く握りこんだ手を解いて、代わりにznさんと手を繋ぐ。znさんの手は暖かくて、久しぶりに生き物の温かみを感じた。
その後は、znさんに連れられるがまま、アクセサリーを見て、服を見て、靴を見て、ゲームをして。まるでただの子供のようにショッピングモールを回って、回って、回りまくった。znさんは見た目によらず体力があり、私は振り回されるがまま、大量の買い物をさせられた。どこにこんな金があるんだ…!!と聞きたかったが、流石にそこまで踏み込むことはできなかった。数時間ほど走らされまくって、やっとたどり着いたカフェでの休憩。私は適当にココアを頼み、既に座っているznさんの元へ、いちごミルクの飲み物を渡しつつ私も席に着く。しばらく飲み物を飲む空白の時間が出来たが、痺れを切らしたであろうznさんが話を切り出してくる。
「どう、でしたか?今日、の、買い物。」
モジモジしながら、そう聞いてくる。私は、素直に自分の感想を伝える。
「とっても良かったです。良い息抜きになったと思います。」
「ふふっ。良かった。最近、大変そう、だったから。」
「…心配をかけました。」
「んーん。いいんです。新人、あるある、らしいですから。…gsoさん、あなたは、責任感が強すぎる!って、hnさんが、言って、ました!」
「あはは…そうですかね?」
私は小首を傾げながらココアをもう一口いただく。先程まで口の中にひろがる甘い味が、もうすることがなかった。冷や汗が止まらない。慰められている、ということはわかっているが、それをされる自分が惨めで仕方がない。どうしようもない不快感と、こんな状況になっても他責思考をしようとする自分が許せなくて。私の口の中は乾ききってしまい、また、1口ココアを口に含む。
「…gsoさん。なんで、役に立たない、と思うの、ですか?」
私の核心に触れようと、私の心の中を引きずり出そうとしてくる。───気持ち悪い、と一瞬思ってしまい、そう思う自分がいちばん最低だと、また自身を責める。ああ、まただ。このループから抜け出すことができない。元々の性格が他責思考なんだろうな、なんてまた、人のせいにする。今回は過去の自分のせいにしてまで、今の私を正当化しようとする。そんな自分が、1番嫌いだった。
なんて思いながら、私はその質問に答える。
「…人を殺したことがない私を、役に立つなんて言えますか?0なんですよ。0。こんなの、ただのお荷物じゃないですか…!!」
「gso、さん。あなた、すごい、失礼なこと、言ってる。」
「……は?」
思わず、口調が荒れてしまい、慌てて口を塞ぐ。が、正直znさんの質問の意図が見えない。失礼なこと?自分に対して、とでも言うのか。バカにしているのだろうか。私の事を何も知らないくせに、そんな知った口を───。…ダメだ。思考の仕方がおかしい。今の私はきっと、正気じゃない。ギリキリのところでブレーキを踏むことだけで精一杯だった。znさんは不思議そうな表情をしながら続ける。
「だって、それって。足手まとい、1人、増えただけで、hnさんが、死ぬかもって、言う、意味でしょ?」
そういうふうに受け取ってしまったのか、とznさんとの間にできた誤解に気づき、私はそれを解くために反論する。
「…大抵は、そういったものが戦場で命取りに───」
「ならないよ。ベテランを、舐めすぎ。あの人達は、いつも、戦場の、兵士たち、守りながら、戦ってる。1人、増えても、強さは、変わらないし、死んじゃったら、そこで、終わり。死人なんて、気にしないよ。」
znさんはそこで、いちごミルクをひとくち含んで、たっぷり時間を置いてから口を滑らかに動かす。
「悩む暇が、あったら、体力を、つけた方が、いい。ベテラン、ですらない、ぽれより、低い体力。それじゃ、ほんとに、足手まとい。」
「慰めるのか、煽るのか。どっちかにしてくださいよ。…なんて言い返せばいいか分からなくなるじゃないですか。」
私が呆れたように言い返すと、znさんはちょっぴり言葉を選んでからへにゃっとした笑みを浮かべる。
「新しい、ルームメイト、嬉しくて。けど、ずっと、引きこもってると、先輩に、目、付けられる。だから、それは、やめて欲しい。だって、あなたのバディ、にも、迷惑、かかる、から。」
「…そうですね。ご心配ありがとうございます。そうですね。お荷物でも、足を引っ張らない程度には頑張らないと、ですもんね!」
「わかってくれて、嬉しい。ぽれたち、新人なんて、足引っ張って、なんぼ!」
「それは違うと思いますよ?」
私がツッコミを入れれば、コテっと首を傾げる。いまいち話が通じてるのか分からないが、わかっている、ということでいいや、と半ば諦めでその問いを解決する。znさんがパンケーキを追加で注文し、私はサンドイッチを注文する。さすがに歩き回ったので、お腹も空いたのだ。
そんなことを思っていると、ふと、znさんが新しい話を始める。
「そういえば、gsoさん。記憶、失う前の、自分、覚えて、ますか?」
「?いえ。何も覚えてないです。全員そういう感じじゃないんですか?」
聞く、ということはおそらく記憶を失ってない人もいる、ということだろうか?もしくは、記憶喪失、と言っても覚えている部分がある人がいる、ということか?と話していないところにまで仮定を広げつつも、znさんの次の反応を待つ。パンケーキを口の中にほおりこみ、リスのように膨らんだ頬を見つめながら、待つ。一気に食べすぎたのだろう。なかなか噛み切れなくて、パニックになったのか目元にはうっすらと涙が浮かんでいる。私は、サンドイッチを口に含みつつも、軽く咀嚼しながらその光景を見守ることにする。なんだかんだznさんは愛され気質があるのかどうかは分からないが、可愛らしい見た目に、私はすっかり虜になってしまったのかもしれない。
「ぽれは、ある程度、覚えて、ます!ぽれ、親に、捨てられて、その後、熊に育て、られました!」
…突然暗すぎる話をぶち込まれた。食べ物の味が急速に失せていく。な、なに、え?ん???親に、捨てられて、その後くまに育てられた??そして、そのあとギフトを授かって、この隊に入隊、ということだろう。こ、こんなにあっさりと、とんでもないことを言うではないか、と思いつつも私はなんていえばいいか分からず、相槌を打っておく。
「その後のことは、覚えて、ない、です。けど、ぽれ、今の状況、好き。明日のご飯、考えなくて、いい。寝るとこ、探さなくて、いい。冬、寒いの、我慢しなくて、いい。ここ、いいこと、いっぱい!」
「…すみません、ちょっと同情はできません。…そんな生活を、今は想像できないので。けど、なんて、言いましょうかね?今が幸せなら、いいんじゃないですか、ね?」
「ぽれも、そう思う!ぽれの夢、ベテランに、なること!そうすれば、もっと、遠くへの、外出、許可、される!」
「そういった制度もあるんですか?」
「うん!けど、難しいから、hn先輩、に、聞いた方が、いい!えへ。今日は、ぽれから、プレゼント、あげる!」
そう言って、znさんはいかにもなプレゼントボックスを私にくれる。さすがに目の前で開けていいものか、と思いznさんをチラリと顔を覗けば、ワクワクとした表情で私を見ていた。…開けて欲しいのだろう。そして、私の反応がみたいんだろうな、なんてわかりやすい表情にクスリと笑いつつ、私はその箱を開ける。そこには、930と書かれた金色のヘアピンだった。シンプルだけれど、まるで私を象徴するようなそれに、思わず目が奪われる。はっとした、私は今の感情を隠すように感謝をのべる。
「…わぁ!ありがとうございます!」
「✨️!!良かった、です!gsoさんの、コードネーム、に、ちなんで、買いました!前髪で、前、見にくそう、だったので、ヘアピンに、しました!」
私は、そのプレゼントで、前髪を固定する。照明にあたってきらりと輝くそれは、私によく馴染んだ。
「ありがとうございます!大切にしますね!」
「!よかった、です!」
「今度、また買い物に行きましょう?私もznさんにとびきりのプレゼントをお渡ししたいんです!」
「わぁ!待って、ます!」
そう言って笑うznさんはただの子供だった。一瞬、znさんの顔に血がベッタリと着いた幻覚を見る。
「───ッ!!」
「どう、しまし、たか?」
コテっと首を傾げたznさんにもう血がつくことはなかった。だけど───。
そうだ、znさんもまた、人を殺しているのだ。その事実を忘れていた。何を驚いていのだ。そりゃそうだろう。自身の幻覚を冷静に見れるように理屈を並べて、脳に、冷静になるように促す。呼吸を乱さず、平常心、平常心。
「いえ、プレゼントが本当に嬉しくて…」
「そんなに、喜んで、くれるなんて!嬉しい、です!」
ぱあっと顔を輝かせながらの満面の笑みが今の私を照らしてくれる。そして、私は思い直す。
役たたずで終わらせるんじゃない。もっと、もっと努力しないといけない。幻覚なんてものに負けていられないし、自分の弱さを嘆いている場合では無い。それに、私はきっと、先輩のことを心の底までは信用しきっていないのだと思う。だから、私はバディのこと、先輩のことについてよく知って、そして信用していく。それが、今私ができる精一杯なのだと気づく。
「今日は、貴重なお話ありがとうございました!」
「んーん!困った時は、お互い様!」
そうして、クマ耳をもった子供との買い物は幕を閉じた。
ここで幕を下ろします。今回はzn様の掘り下げと、gso様の心境の変化に焦点を当てて書かせて頂きました。戦場での命の軽さや、ベテランの格の違いなどを意識してこれからも書いていきたいです。
それでは、皆様。次の物語でお会いしましょう。さよなら