テラーノベル
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ある夏休みの夜だった。
高校二年生の蒼真(そうま)は、町外れの山へ一人で向かっていた。夏を代表する流星群、ペルセウス座流星群を観測するためだ。
頂上近くの開けた場所に腰を下ろし、夜空を見上げる。
前日が雨だったからか、より空が綺麗に見える。
「きれいだなぁ···」
その時だった。
一筋の光が空を横切る。
「おっ、流れ星か?」
願い事を考える暇もなく、その光は急激に明るさを増した。
「こ···これ···やばくね···?」
ゴォォォォォ!!
轟音が山中に響く。
光は流れ星ではなかった。
炎をまとった何かが、目の前の森へ墜落したのだ。
地面が揺れ、鳥たちが騒がしくなる。
「な···何が落ちた···?」
蒼真は恐る恐る墜落現場に向かった。
周りの木々は焼け焦げ、煙が充満している。
視界が悪い中、蒼真は進んでいく。
「な···なんだ···これ?」
目の前に、銀色で楕円形の物体が横たわっていた。
その表面には、見たこともないような文字が刻まれている。
「宇宙ゴミ···ではなさそうだなぁ···」
すると突然、物体の一部が開いた。
蒼真は驚き、近くの焦げた木の陰に隠れる。
中から出てきたのは···
身長一メートル程の、小さな宇宙人だった。
大きな瞳に細長い手足、まさに想像し得る一般的な姿である。
宇宙人は物体を周り、壊れていると思われる箇所を必死に直そうとしている。
「宇宙人···ほんとにいるんだ···」
すると突然、宇宙人は手を止め、蒼真の方に近づいてきた。
(ヤバい···気づかれた···)
しかし宇宙人の大きな瞳は、怯えたように蒼真を見つめていた。
そして、宇宙人は絞り出すように言った。
「タ···タスケテ···ホシニ···カエリタイ」
蒼真はまだ知らなかった。
この出会いが、自分の人生だけでなく地球の運命をも変えることになるとは。
コメント
1件
おお、第1話からめっちゃSFの王道来たな!「流れ星だと思ったら墜落した宇宙船」って導入、ワクワクするわ。しかも出てきた宇宙人が「タスケテ…ホシニカエリタイ」って日本語で助け求めてくるところ、めちゃくちゃグッときた。蒼真がこれからどう関わっていくのか、地球の運命ってフレーズも気になるし、続きが待ち遠しい🔥
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橘靖竜
#ファンタジー