💙「やだ、阿部ちゃっ、あっ、あっ、あっ」
翔太の目の端から涙が伝って落ちる。
苦しそうに喘ぐ口から、熱い吐息が漏れた。
後ろから思い切り突いてやると、翔太の細く白い背中が、大きくのけ反った。
💙「いく、いく、いく……」
💚「いけ………っ」
倒れ込みそうになる腰を支え、中に欲望を吐き出し切った後、ほとんど意識を飛ばしかけている翔太を抱えて、ベッドに寝かせた。
💚「愛してる」
そう言って、汗ばみ、濡れた前髪を掻き分け、髪にキスを落とした。
ぐったりとした翔太から離れ、俺はバスルームにシャワーを浴びに行く。
あの様子だと、翔太はしばらく動けそうにない。名残惜しいが、そろそろ時間だ。
俺は、翔太を置いて、部屋を後にした。
阿部ちゃんから連絡を貰い、翔太くんの部屋へとやって来た。
部屋に入ると、翔太くんは裸のまま、虚な目で天井を見ていた。
🖤「来たよ」
💙「………」
他の男にヤられた後なのに、いや、ヤられた後だからこそ、翔太くんの気怠げな雰囲気にそそられてしまう自分がいる。
🖤「出掛ける?」
首を振る愛しい翔太くん。
翔太くんは、やおら起き上がると、自分が裸なのも気にしないで、目の前を通り過ぎ、そのままシャワーを浴びに消えた。
たまらず追いかけて、自分も服を脱ぎ、一緒にシャワーを浴びる。
ざあざあ降り注ぐ熱いお湯の中で、翔太くんの唇を味わう。
翔太くんは口を開けて、俺の舌に吸い付いて来た。
💙「………んっ……はぁ」
🖤「はぁ……んっ…」
細い腰に腕を回す。
翔太くんが、身体を捻った。まるでいやいやをするみたいに首を振る。
💙「めめ……っ…」
🖤「どうしたの?」
💙「今日は、もう、これで…っ終わりにして…?」
🖤「なんで?」
💙「だって、俺、もう……っ」
翔太くんの目には涙が滲んでいる。俺は翔太くんの濡れた髪を耳に掛けた。俺をなんとか信じようとしてくれて上目遣いで見てくれているのがわかる。
わかるけど。
🖤「無理。その顔、そそられちゃう」
💙「めめぇ…?」
🖤「阿部ちゃんばっか、ズルいじゃん」
💙「あっ、やだっ、あっ」
俺は翔太くんの後ろに指を挿し入れた。そこは柔らかく、もう阿部ちゃんに十分に解されていることがわかったので、俺は前から高く翔太くんを抱き上げ、腿を持って直接後ろを突いた。
💙「あんっ、挿さる…おく…っああっ…!」
🖤「ほら、あそこに体重がかかるね……」
💙「んっ、んっ、んっ」
シャワーで流れて行く潮も、精液も、ものすごくいやらしくて、イキ続ける翔太くんの蕩けた顔を見るのは最高だった。
疲れ切った翔太くんを横にした後、阿部ちゃんに電話を掛ける。
🖤「翔太くん可哀想だから俺に回す前にもっと余力残しといてよ」
💚「無理。翔太可愛いもん」
🖤「俺だってもっと可愛がりたい」
💚「悔しかったら先攻したら」
🖤「だいたい俺の方が帰り遅いんだもん」
💚「そんなの知らないよ〜」
阿部ちゃんと俺と翔太くんの三角関係は翔太くんを中心に回っている。2人分の愛と欲望を一身に引き受ける翔太くんはちょっと大変だけど頑張ってほしい。
あくまでも平等に。
あくまでも分け隔てなく。
阿部ちゃんにいつもの抗議をした後は、今度のオフに3人で行く約束をしている旅行の話をした。
おわり。
コメント
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めっちゃ円満💚 こういうのもいいよね〜
な!なんと!💚ちゃんが彼氏?役! 🖤と共有?気持ちが追いつかないけど続編、宜しく🙏