金髪のツインテールの少女はこっちを見つめている。
「はじめましての人ははじめまして。久しぶりの人は久しぶり〜」
少女は手を振る。ツインテールが揺れる。
「狐の嫁入りも彼岸花もいい名前だよね」
にっこり笑う。少し不気味なくらいに。
「まぁ、そんなことどうでもいいか」
どこから出てきたのか分からない椅子に座る。
「じゃあ、特に喋ることもないし帰ろうかな」
椅子から立ち上がる。ふわりとワンピースが揺れる。
「正直、ここに来る気なんてなかったんだけど…。仕事はしないとダメだからさ」
儚く笑う。可憐な少女に見えなくもない。
「それじゃあ…」
少女は手を振る。
「またね。観測者の皆様」
コメント
2件
完結おめでとう🎉✨ 読んでてめちゃくちゃ面白かった!!何で同じことが繰り返させてるんだろ…あ、でもここ少し違う、って感じで読んでて藤さんの3回目の人生を読んで納得した……!! 最後に金髪のツインテールの少女が出てきたのもすっごく良かった!! 素敵な連載をありがとう🥰🥰
藤の花が泣いた時、完結!