短編

ねぇ、何してるの？

そんなすぐに咲かないって

今日は肉じゃがだけど

こら、危ないからそこ降りろ

…え？

あぁ、そうだな

君に言われるまで忘れていたよ

ぴっぴっぴっぴっ

あの日、君は俺が作ったへたくそな曲を嬉しそうに歌ってくれた

「マスターの曲は世界一ですよ！」

なんてお世辞まで言って

覚えているよ。全部

初めて出会ったあの日のこと

一緒に過ごした日々のことを

記憶の中の君はいつも笑顔だった

あぁ、もう

そんな顔するなよ

もう少しで曲が完成しそうだったのにな

ごめん

ごめんな

本当にごめん

今まで本当に

またいつか出会えたら

その時は

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また一緒に歌をうたおう