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国木田美代子
どうも、国木田美代子(くにきだみよこ)です
国木田美代子
旦那が色々した話をします
国木田吉弘
んじゃあ行ってくる
国木田美代子
行ってらっしゃい貴方
国木田美代子
あ、貴方、お弁当
国木田吉弘
あ、すまんな
旦那は、あまり、語らない人だった。
趣味も、結婚するまで、知らなかった事がたくさんあった。
暴漢から助けてくれた時から一途に貴方を愛している。
国木田美代子
あら、お買い物にいかないと
国木田美代子
秋刀魚の特売日だし
国木田美代子
あと、これも買おうかしら
楠沢凛
あら、美代子さん
国木田美代子
あ、凜さん、こんにちは
楠沢凛
まあ、美味しそうな秋刀魚
国木田美代子
主人の大好物なんで
楠沢凛
へぇ
国木田美代子
味噌煮にしますか？それとも、と
国木田美代子
メール待ちね
ピンポーン
国木田美代子
あら？
国木田美代子
誰かしら
楠沢凛
どうも～
国木田美代子
あら、先ほどぶりですね
楠沢凛
秋刀魚、一匹もらっていい？
国木田美代子
え？
楠沢凛
三匹いたでしょ？
楠沢凛
二人じゃ多いじゃない？
楠沢凛
だから一匹もらっても良いじゃない
国木田美代子
いや、あの
楠沢凛
うるさいわね！！
よろけた拍子に、わたしは、頭をぶつけ、気絶してしまった。
楠沢凛
あ、貴女が悪いのよ、秋刀魚もいただくからね！！
国木田吉弘
ただい、……美代子？！
国木田吉弘
お、おい、大丈夫か？！
国木田吉弘
救急車呼ぶからな？！
国木田吉弘
待ってろ？！
国木田美代子
………
国木田美代子
………
国木田美代子
………
国木田美代子
…う、ん
国木田美代子
あ、あれ？
国木田吉弘
美代子？！
国木田吉弘
あ、あんまり、動くなよ、三日間寝てたからな、急に動くのは、身体に毒だからな？
国木田美代子
あ、凜さん、凜さんは？
国木田吉弘
凜？…あ、楠沢凜か？
国木田吉弘
あの女がどうした？
国木田美代子
秋刀魚、一匹貰いたいとかで、押し掛けてきて
国木田吉弘
………美代子、とりあえず今は休め
国木田美代子
うん
楠沢健蔵
あ、あの…
国木田吉弘
お宅の婦人が、秋刀魚欲しさにうちの妻を怪我させた件についてだが
楠沢凛
なんか、証拠でもありますか？
国木田吉弘
うちの家には、私の会社の監視カメラを導入しています
楠沢凛
は？
国木田吉弘
貴女が、慌てて逃げるように走り去っていく姿はありましたよ
楠沢凛
で、でも、秋刀魚とか、ワインは盗んでないわよ！！
国木田吉弘
あれ、おかしいですな、わたしは、ワインは一言も言ってませんよ、ロマネ・コンティを盗まれた、なんてね
楠沢凛
分かったわよ！！
楠沢凛
払えばいいんでしょ！！
楠沢凛
払えば！！
国木田吉弘
はい、妻の治療費、ロマネ・コンティ代、あと慰謝料も含め、総額300万円ですが、払えますか？
楠沢凛
はぁ？
楠沢凛
そんなにするわけないじゃない
楠沢健蔵
おい、あんた、嘘はあかんよ
国木田吉弘
はい、請求書その他諸々、コピーだが、偽物に見えるかね？
楠沢健蔵
……これ、買ったワインだと言われたが…
国木田吉弘
私が取り寄せたワインは美味しかったでしょうか？
楠沢健蔵
((( ；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
楠沢健蔵
すいませんでしたぁぁぁあ！！
楠沢健蔵
こいつに、払わせますんで！！
楠沢健蔵
ど、ど、どうにか
楠沢凛
そんな？！
楠沢健蔵
ふざけんな、流石に庇いきれん！！
国木田美代子
奥さんは？
国木田吉弘
離婚して、両親に立て替えてもらった金で返済して実家で監視のもと、働いてるらしい
国木田美代子
よかった、のかな？
国木田吉弘
もうそろそろ、君の手料理を食べたいよ、野菜炒めは飽きた
国木田美代子
うふふ( *´艸｀)
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