テラーノベル
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夜のオフィス――。
人事の人間がうっかり権限を付与してしまったアカウントを使い、社員の履歴書にアクセスする。
逸美
誰も聞いてなどいないのに、棒読みで呟くとターゲットのファイルを開く。
逸美
逸美
逸美
逸美
逸美
逸美
逸美
その日は遅くまでキーボードを叩く音が響いていたのであった。
なお、残業代は後日しっかりと申請した。
百合
百合
だったら、もう少し声のボリュームを落として、周囲へのアピールをやめて欲しいものだ。
猪俣
猪俣
百合が復活してからしばらく。
騒動のことを知ってから知らずか、営業課の猪俣(いのまた)から、百合に仕事のオファーがあった。
百合
猪俣
視線が自分に集まっていることに気づいた花音は、思わず苦笑いを浮かべる。
花音
ちなみに、まだ花音の課には、次の役職が立てられていない。
どうやら、係長達で代理をするようだが、田之上に顎で使われていた連中だから、環境の改善は見込めない。
百合
花音
なんてことは言えず、苦笑いだけを浮かべる。
猪俣
猪俣
猪俣
猪俣
百合
猪俣
猪俣
猪俣
猪俣
百合
花音
花音
百合
百合
花音
花音
今日はまだ、逸美の姿はない。
猪俣
猪俣
百合
猪俣
猪俣
そんなことを漏らしつつ、営業課の猪俣はフロアから出て行った。
数日後――。
百合
仕事をしている花音の目の前に、それを遮るかのごとく資料が置かれた。
資料――といっても、数枚の紙切れを綴じただけのもの。
花音
花音
百合
花音
百合
百合
百合
花音
花音
百合
百合
百合
花音
百合
百合
花音
逸美
逸美
百合
百合
逸美
逸美
百合
花音
花音
百合
百合
なんたる横暴。
自分をより良く見せるために、まだ他人の時間を奪おうとするか。
逸美
逸美
花音
百合
百合がそう言うと同時にチャイムが鳴る。
定時だ。
当然、彼女が残ることなんてなく――。
百合
と、帰ってしまった。
このような仕事を定時直前に、しかも明日締め切りで振ってくるあたり、本当に性格が悪いと思う。
逸美
花音
逸美
逸美
逸美
その横顔がなんだか恐ろしくて、花音は背筋に冷たいものを感じたのであった。
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