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あいう
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りんえび🍤
176
主
放課後を告げるチャイムが鳴る
今日の最終授業は鬱先生との共同担当だった
相変わらずうつ先生からの猛烈なアプローチに 冷や汗を流した時間も終わり気が楽になった
校舎が少しずつ静まり返っていく
俺は荷物をまとめると資料を抱え誰もいない教室へと向かった
先週風邪で授業を休んでしまったしにがみくんの 出られなかった分の授業内容を教える約束をしていたのだ
教室のドアを開けると窓際の席に座った しにがみくんが待っていた
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ニコッと元気に笑うしにがみくんを見てホッと胸をなでおろす
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自分のノートと教科書を広げた
二人の距離がぐっと近くなる しにがみくんから微かにシャンプーの良い香りが漂ってくる。
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しにがみはノートを覗き込みながらふっと柔らかく微笑んだ
しかし、その視線は次第にノートから 一生懸命説明しているぺん先生の横顔へと移っていく
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何気なく返したぺん先生の手の上に しにがみの手がそっと重ねられた
もう風邪の熱はないはずなのに その手はやけに熱を帯びているように感じる
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真剣な瞳で見つめられ
俺はノートを指差したままピタリと動きを止めてしまった
夕日が差し込む放課後の教室で 二人の鼓動だけがやけに大きく響き始める
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重ねられた手を引き剥がそうとした――その時だった
ガラガラッ
静かな教室に不釣り合いなほど激しい音を立てて 前方のドアが開け放たれた
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息を切らせて飛び込んできたのは、うつ先生だった
いつも通りの軽い調子で入ってきたものの 教室の後方で身を寄せ合っているぺんとしにがみの 姿を見た瞬間その目がすっと細められる
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うつ先生の声音からいつものふざけた甘さが一瞬で消え失せ
じっと二人を睨み据えるその瞳は冷徹な大人の男のそれだ
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慌てて立ち上がり僕から距離を取ろうとするぺん先生
僕は重ねていた手を離す所かむしろ指を絡めるようにしうつ先生をまっすぐに見つめ返した
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挑発するようなしにがみくんの言葉に 鬱先生の額に青筋が浮かぶ。
鬱先生はゆっくりとした足取りで席まで歩み寄ると ぺん先生の空いている方の手首をガシッと掴んだ
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鬱先生の手のひらからも、しにがみくんの 手からも熱が伝わってくる
右手を教え子に、左手を同僚の先生に掴まれたまま ぺんは冷や汗を流すことしかできなかった
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大の大人が揃いも揃って職場で何をしているんだ という怒りがふつふつと湧き上がってきた
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夕暮れの教室にぺんの怒鳴り声が響き渡る
動きを止めた二人の手をぺんは勢いよく振り払った
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両手を腰に当て眉を吊り上げ二人を交互に睨みつける
いつも温厚なぺんがここまで本気で怒ることは滅多にない
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そう思ったぺんだったが 目の前の二人の反応は予想とは全く違うものだった
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うつ先生がぽつりと呟き両手で顔を覆って身悶え始めた 耳まで真っ赤になっている
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慌てて今度はしにがみくんの方を向くと しにがみくんはしにがみくんで 目をキラキラと輝かせながら頬を染めていた
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めずらしく素直に教室を出ていく
残されたのは、ぺんとしにがみの二人だけ
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やれやれと息をつくぺん
しにがみくんがトタトタと距離を詰めてきた
ドンと大きな音がして、俺の背中が教室の壁にぶつかる
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しにがみくんは俺の逃げ道を塞ぐように 壁に手を突くとそのまま顔を近づけた
そして、俺の耳元へ顔を寄せ微かに熱を帯びた息を 吹きかけるようにして低く甘い声で囁いた。
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あまりの至近距離にぺんの身体がビクッと跳ねる
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しにがみの唇がぺんの耳たぶに触れそうなほど近くで動く
さらに、細い指先がぺんのワイシャツの 襟元に触れトントンと胸元を焦らすように叩いた
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鼓膜にダイレクトに響く教え子からの大胆すぎるアプローチ
首筋に感じる吐息と、心臓に悪い距離の近さに ぺんの顔は耳の裏から首筋まで一気に真っ赤に染まっていく
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心臓の音がうるさすぎてまともな反論が言葉にならない
ぺんが完全にキャパオーバーで赤面し 身を硬くした――その瞬間
ガララッ!
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お茶を買いに行っていただけの鬱先生が 凄まじい勢いでドアを開けて戻ってきた
真っ赤になって耳元を攻められているぺんと、その胸元に手を添えて妖しく微笑むしにがみの姿を見て うつ教授の目が完全に据わる
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鬱先生がドカドカと地響きを立てるような足取りで二人の間に割って入る
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しにがみくんは忌々しそうに舌打ちをすると 俺の胸元からゆっくりと手を離した
その瞬間鬱先生がしにがみくんの襟首を後ろから ガシッと掴み上げる
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暴れるしにがみをうつは規格外の力でそのまま教室の 外へと引きずり出していった
激しい音を立ててドアが閉められ 鍵がかけられる音が聞こえる
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静まり返った教室の中俺は壁に背を預けたまま 未だに激しく打つ心臓を押さえていた
しにがみくんに迫られたときの熱と緊張がまだ身体から抜けない顔は確実に真っ赤なままだ
前方のドアから鬱先生が戻ってきた
怒った表情のまままっすぐ俺の元へと歩み寄ってくる
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鬱先生は何も言わずに長い腕を伸ばして俺の身体を 強引に引き寄せた
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視界が反転し気がつけば鬱先生の広い胸の中に すっぽりと収まっていた
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耳元で鬱先生がふうと重苦しいため息をつく
その声はどこか切なげで狂おしいほどの独占欲に満ちていた
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密着しているせいで鬱先生の激しい鼓動が ダイレクトに伝わってくる
それが自分のものなのか彼のものなのかも分からない
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ふっと意地悪く微笑むと、俺を抱きしめていた腕を少し緩め その代わりに両手で俺の頬を優しく包み込んだ
強制的に上を向かされ至近距離でうつ教授の 真っ直ぐな瞳と視線が交差する
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そう言ってうつはぺんの形の良い唇を親指の腹でそっとなぞった
その指先から伝わる熱量にぺんは息を呑む
しにがみくんに迫られた時とはまた違う大人の男としての圧倒的な独占欲に身体の力が抜けてしまいそうになる
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鬱先生の顔がじりじりと近づいてくる
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拒絶の言葉を紡ごうとした唇が 鬱先生の吐息で塞がれそうになった――その時
ガタガタガタッ!
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教室の外から激しくドアを叩く音が響き渡った
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鬱先生が盛大に舌打ちをして顔を離す
羞恥心と恐怖心が限界を突破した瞬間 俺の中で何かが吹っ切れた
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鬱先生が呆気に取られた声をあげるのと同時に俺は教卓の上のカバンと資料をひったくるように抱え込んだ
鬱先生が止める間もないほどの俊敏さで教室の 後方にあるもう一つのドアへとダッシュした
勢いよくドアを開け、廊下へ飛び出す
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前方のドア付近にいたしにがみくんと ぴくとくんが驚いてこちらを振り返る 鬱先生もあ、待てぺんさんと教室から飛び出してきた
背後から迫る3人の足音
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叫びながらかつてないほどの全力疾走で廊下を駆け抜けた
自宅の玄関の鍵を閉めその場にへたり込む
pe
指の隙間から覗く顔は夕焼けよりも遥かに赤く染まっていた
家の中にまで彼らの熱い視線と感触が残っているようでぺんの 心臓のバクバクは夜になっても一向に収まりそうになかった
主
主
主
コメント
1件
え、もう待って待って!今回の第3話、最初から最後までドキドキが止まらなかったんだけど!?😳💕 しにがみくんの耳元アプローチとか「エロかった」発言とか、高2の私でもキャパオーバーよ…!!うつ先生との掛け合いも「もう知らない!」って逃げるぺん先生が可愛すぎて悶えた…😂 三角関係の緊張感がヤバいし、次回どうなるの!?待ちきれないよおおお!!🔥