アヲイ
アヲイ
はじめ
今日、私の子供が産まれた
とても気味が悪い
なぜなら
異形だった
嫌だ、早く死んでほしい、気持ち悪い
母
はじめ
母
母
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
はじめが指をパチンと鳴らすとはじめの姿が消える
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
急に人の目の前で止まり透明化を解除する
はじめ
はじめ
はじめ
を繰り返して遊んでいた でも飽きたから押し入れの中に帰った
はじめ
はじめ
ある日、弟が産まれたらしい
名前はひなただったけな
僕とは違って普通の子で普通に家に住んでるらしい
押し入れのほうが楽しいのに!
可哀想ー!
そうして時はすぎて
家族は全員死んだ
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
そうだと思っていた
はじめ
ほぼ空き家になっているこの家は
肝試しスポットになっていた
そしていつものように人が入ってきた
そしていつも通りおどかそうとしてテレポートで入ってきた人の目の前に現れる
はるま
はじめ
はじめ
はるま
はるま
はるまが手を差し出す
はじめ
はるまの手を取る
はるま
友達ができて嬉しいはずなのになぜか体に違和感が…なんでだろう?
はじめは体に違和感を感じながら楽しくはるまと遊んだ
はるま
はじめ
はじめの指が消えかかっていた
はじめ
はるま
そしてどんどん消えていきほぼ消えてしまった
はるま
はじめ
本当のお別れなんだ
はじめ
はじめは初めて笑った
はるま
会えたらいいね!
それがはじめの最後に聞いた言葉だった
せっかく友達ができたのに…
あ、そうだった僕は…
孤独を感じることで生きれてたんだった…
僕も普通の人間だったら良かったのに
弟のひなたのように普通に過ごして愛されるそんなふうに生きたかった
初めてそんな気持ちになった
またはるまと会えたらな…
みんなと一緒に生きられたらな…
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