井上
っ!
井上
なんだこれは
そこには
井上
爆弾…?
棒状の爆弾のようなものがいくつも連なった謎の物体があった
井上
何でこんなものがここに…
井上
ってかこれは爆弾なのか
井上はそれを持ち上げてみた
井上
お、重い…
井上
誰かが勝手に入ってこんなものおいてったのか…?
井上には嫌な予想が1つあった
井上
あの声の野郎か!
それしかない、そう確信した井上は怒りがこみ上げてきた
井上
出てきやがれ!
井上
いるのは分かってるんだよ!
井上の声がこだまするだけで何の気配もない
井上
これ巻いて死ねってか?
井上
お前は社会に必要のない人間だから死ねってか!?
井上
ふざけんじゃねぇよ!!
井上
俺にそんな度胸あるわけないだろ
井上
ただ口から思わず出ただけなんだよ!
井上
はぁはぁはぁ
相変わらず部屋に変化はない
井上
くそ、くそ、くそぉ!
その時だった
???
手伝いますよ
あの声だ
井上
待ってたぞ、出てこい!
井上
はや…く…っ!
井上はみえない力で口が開かなくなった
井上
(どうなってる…口が開かない!)
下を見ると棒状の爆弾の束が浮いている
井上
(な、何で浮いてやがるんだ)
???
1人じゃ大変ですよ、手伝います
その声が聞こえたと同時に棒状の爆弾の束が井上に巻きつく
井上
(や、やめてくれ、やめろやめろやめろ)
???
あと少しで楽になれますから、頑張りましょう
井上
っっっっっ!!!
開かない口から井上の心叫が漏れはじめる
???
さようなら、お疲れ様でした
その声が聞こえると同時に一本の爆弾に火がついた
井上
(死にたくない、死にたくない死にたくない!!!!)
そう強く念じた時だった
目の前に生首だけの髪を前に垂らした物体が姿を現した
???
うるせぇよ、黙って死ね
この世のものとは思えない声だった