その恋はあまりに淡くて
僕の青春という一冊のノートの
ほんの
ほんの1ページ
ポツンと辿々しい文章で書かれてる
そんな恋だったけど
僕は…一生忘れない
恋の始まりなんて
その瞬間になるまで、誰も気づかない
優
きょうもあちーなー
優
おーだい!
優
今日のがっこ帰りどっかいかん?
優
こんなんメンタルやられる
王大
そーねー
王大
まあ別にいいよ
優
おっけ
優
じゃあとりま駅集合で
王大
おけ
思えば僕の恋は
この瞬間から
運命に絡め取られてたのかもしれない
優
俺さ
優
水族館行ってみたいんだよね笑笑
王大
え?俺と!?
優
ぶっちゃけおーだいと行けば
優
どこでも楽しいと思うんだけどさ笑
王大
恥ずかしいな笑
優
ここから二駅とかだし
優
いいよね?
王大
別に俺はいいよー
そして…俺は出会ってしまったんだ
彼女に…
優
いやー!
優
いいね!水族館
優
いいよな…魚ってさ
王大
そうだなぁ
優
つまらないことに縛られず
優
俺もそんなふうにできたらな
優
すげー楽なんだけどな笑
王大
優、なんか悩みでもあんの?
優
うっせよ笑笑
優
あ、こっちの方にも行ってみようぜ
優
みろよ笑笑これ
優
ダイオウグソクムシだって笑笑
優
知ってる?おーだい
優
え?おーだい?
もし、運命の赤い糸があるなら
この瞬間、僕には見えていた
こんな薄いガラスの壁
簡単に突き通せてしまいそうな
太くて…赤い…糸
王大
すげぇ…かわいい
優
え?
優
どどどしたん急に!
僕は…思わず口に出してたらしい
王大
一目惚れってほんとに
王大
あるんだ…
その後のことは
よく覚えてない
僕は部屋に帰っても
彼女のことを考えていた
王大
彼女メキシコ育ちなんだ…
王大
そうだよな彼女のエネルギッシュな瞳
王大
日本人離れしてたもんな…
王大
ちょっと恥ずかしいけど
王大
付き合ったらなんで呼び合うんだろ…
王大
グーちゃんとか…??
王大
うっわ…はず…
王大
やめろやめろ
王大
叶わない恋のことなんて考えない方が…
王大
でもまたあそこに行けば、
王大
会えるのかな…
ピロン
王大
お、優からか
優
いやー
優
今日は楽しかった!!
優
ほんとおーだいといると楽しいよ!笑笑
優
ありがと!
優
また遊びいこうな!
王大
そっか!
王大
俺1人で行くのはちょっと恥ずかしかったけど
王大
優を誘ってけばいいんだ!
王大
そしたら…近いうちにっと
王大
今日はすげー楽しかった!
王大
非日常感じれたし!!
王大
こんなに胸が高鳴ったの久しぶりだった!
王大
その、優さえよければさ
王大
また行かない?
優
お!
優
おーだいからメッセ帰ってきた…
優
って、嘘じゃん!!!
優
楽しかった!!!??
優
非日常!!??
優
また行こう!!!!??
優
これって…俺
優
期待しても…いいのかな…