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ハカセ父
ハカセ父
事前にセイヤの母に協力をお願いしていたハカセ父。
偽の情報を流して欲しいとのお願いをして、こちらが明らかに優位に立っているように見せかけてもらった。
それが今、現実のものとなろうとしている。
ハカセ父とヨウタの父で結託し、担任を制圧することに成功。
ヨウタ父
ヨウタの父が担任を縛り上げて現在にいたる。
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
担任は拘束され、脅威となり得るのは、行方が分からなくなっているフルフェイスの片割れのみ。
ヨウタ父
ヨウタの父は担任が持っていた猟銃を手に取りつつ呟いた。
ハカセ父
ハカセ父
ヨウタの父に向かって言うと、ハカセ父は教壇に立つ。
ハカセ父
ハカセ父
相手の戦力が分からないまま、たった2人で乗り込むのは無謀だと思った。
しかしながら、その無謀を通した結果、こうして子ども達を救うことができたのだ。
カナ
まだ実感できていないのであろう。
ぽつりと1人の生徒が漏らすと、それが波紋のように広がった。
アカリ
ツヨシ
マドカ
マドカ
ヒメ
ヒメ
ヨウタ
教室にこれだけの喧騒が戻ってくるのは、どれくらいぶりになるだろうか。
3年D組は多くの命を失った。
多くの仲間を失った。
多くの犠牲を払ってはしまったが、ハカセ父達が奮闘した甲斐もあって、救えた命もある。
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父が言いかけた時のことだった。
教室の引き戸が勢い良く開いた。
ハカセの父はとっさにホルスターから拳銃を引き抜き構える。
ゆっくりと入ってきた人物は、小さく両手を挙げており、どういうわけだか頭に鍋らしきものを被っていた。
セイヤ
男子生徒から声が上がり、ハカセ父は眼鏡のブリッジを押し上げる。
こんなことは想定外。セイヤの母がここにやってくるなんて、予定していないことだった。
セイヤ母
セイヤ母
そう言いつつ、ゆっくりと教室の中に入ってくるセイヤの母。
なぜ、両手を挙げているのか。
それは、彼女の背後に見えた人影で、察することができた。
彼女は背後から銃を突きつけられているのだ。
もちろん、所持しているのは――猟銃だった。
????
ハカセ父は拳銃をゆっくりと机の上に置く。
それと同時に、もう一方の教室の扉が開き、フルフェイスを被った人物が姿を現した。
どうやら役者は揃ったらしい。
揃ったらしいが、しかしどうやらハカセの父の計算が甘かったようだ。
ハカセ父
????
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
あとから入ってきたフルフェイスBのほうも、銃口をハカセ父のほうへと向けてくる。
内通者を炙り出すための策略が、完全に裏目に出てしまった。
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父はそこで言葉を切ると、セイヤの母の背後にいる人影を睨みつけた。
ハカセ父
ゴミ母
ゴミ母
そこにいたのは、保護者同士のメールで最初に声を上げた、ゴミの母親の姿があった。
ゴミの母親はフルフェイスBのほうへと視線を移す。
ゴミ母
ゴミ母
ヨウタ父
その言葉にうっかり反応してしまったヨウタの父はさておき、フルフェイスBはこくりと頷くと、フルフェイスヘルメットを脱ぐ。
セイヤ
マドカ
生徒達の間にどよめきが起きる。
そのフルフェイスヘルメットの下にあったのは。
ゴミ
ヒメ
死んだはずのゴミだった。