私達は告白ができない

こんな自分勝手な行動を 厚人は許してくれるなんて 厚人は絶対無理してるよね…

たまには厚人の我儘も 聞かなくちゃ。

だけど、人生はそう上手くいくこともなくて。

次の日

突然先生は由那に対して冷たくなった。 話しても前みたいには話してくれなく 気づけばどんどん月日が経った。

この頃になると、 先生はもう由那のことを完全に無視していた。

4月の桜の降る日。

春休みに丁度入った年だ。

"来栖先生が学校を辞める"と 厚人から連絡が入り、 急いで家を出た。

無我夢中に走り続けた。 後ろなんて見ず、 前だけ向いて。

でも、遅かったんだ。 辿り着いた時にはもう先生の姿はなかった。

しばらく経って、 私はかなり成長した。 今は大学生で一人暮らしをしている。

厚人とはいつもの仲で 今のところ別れたことは1度もない。

そんな私のところに 一通の手紙が届いた。

青瀬 由那様 お久しぶりです。 いかがお過ごしでしょうか。 あの時は大変申し訳ございませんでした。 ここで深くお詫び申し上げます。 あの時のお話に少しなりますが、 実は青瀬様のことが恋愛感情で気になっていました。ですが教師としての座、 教師が生徒に恋することは許されておらず 無視をし、普通の感情へと戻そうと努力致しました。でもそう上手く叶うはずもなく 好きになっていくばかりで、自分は教師を辞めることにしました。 こんなところですみませんでした。 　　　　　　あの時の教師 来栖 奏より

私はこのまま放っておける訳もなく、 私も好きだったことを先生に手紙で伝えた。

〜完〜