『マネージャー生活』

気になる点が多すぎて、 頭がフル回転する。

この写真は 誰が取ったのか。

付き合ってるっていう 誤解を、

誰が生み出したのか。

メンバー達は、 知ってるのか。

でも、今はそんな事考えて いる暇なんて無かった。

まずはこの人達から 対処しなきゃいけない。

震え切った声で私は言う。

誤解を 生み出したからには、

しっかりと解かないと。

でも、彼女達は 懲りなかった。

寧ろ、もっと悪化 させてしまった様だ。

怖くて、 恐ろしくて堪らない。

でもここで懲りれば、

私は、” マネージャー 失格 “ だから。

説得が効く様に、 落ち着いて言う。

私が喋る度に、 次々と誤解を生ませる。

もう喋ったって 意味は無いみたいだ。

体が自分でも わかるくらい震える。

呼吸が荒くなり、 意識は薄くなり始める。

大声と共に、 ドアに突き飛ばされる。

痛みなんて、 感じなかった。

ただ、恐ろしくて 仕方がなかった。

大きく打った 頭を抱え込む。

涙が、ポツリと 膝に落ちてきた。

それでも 彼女達は怒り狂い、

更に私を 追い込んでいった。

次は後ろの女達が、 言葉と一緒に私を蹴る。

ただ蹲る事しか出来ない 私が惨めで、悔しくて。

涙を流す自分さえ、 許せなかった。

本当に私なんかが、 マネージャーでもいいの？

何も出来ない私が、

“ SEVENTEENのマネージャーで いいんですか？ “

その時 ——

車の音と共に、 メンバーの声が聞こえる。

やばい。

こんな姿だと、 心配される･･･！

立ち上がろうとするけど、

やっぱり痛みで 立てなくて。

どんどん階段を登る 音が近づくあまり。

- 『マネージャー生活』 19 -

- 終わり -