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永井芽依

…んあ…

電車に轢かれた筈の私は意識を取り戻し、あたりを見渡す。

「まさか…奇跡ね…」と言う声を聞き、私はすぐさま振り返る

永井芽依

だれ?

そう言ってすぐに剣を構えるフリをする。

元々、剣道全国大会優勝経験のある私。何か危ない瞬間はそういうふうに取ってしまう。

八雲紫

…ご機嫌用。私は八雲紫と申します。

永井芽依

紫さん?

おうむ返しのように聞き返すと、笑って頷く、紫さん。

八雲紫

ここは幻想郷。忘れ去られた人が来るのだけど、あなた、まだ、忘れられてはいないよね?

永井芽依

母親がいる。

八雲紫

…多分まぁ、博麗大結界のほつれでしょうね。あとで、霊夢に言おうかしら。

八雲紫

まぁそんなことはいい。

八雲紫

完全に死んでいたわよ。

八雲紫

でも、今は生きている。

私が話す隙もなく淡々と言葉を連ねる紫さん。その表情は真剣そのもので、私をじっと見つめて何か考えている。

八雲紫

亜人…

亜人。聞いたことがある。昔、「亜人」と言う漫画を見たことがある。それだとしたら、不死身の人間。他にも色々性能はあるのだが、一言で言うとそれである。

永井芽依

それがわたし?

八雲紫

状況的に考えるとね

紫は少し考えたあと、もう元の世界の方には行けないと言うことを説明され、幻想郷に住むことになった。

八雲紫

仕方がないわね。では、おろしますわ

そう言って目の前に割れ目?が出てきた。

八雲紫

あ。一つ言い忘れていたわ。

永井芽依

八雲紫

能力のことよ。

能力?

そう首を傾げていると、説明される。

八雲紫

硬度を操る程度の能力

八雲紫

…あら?結構平凡だけど、汎用性の高い能力ね。

永井芽依

使ってみないとわからない。

何事もそうだ。論理的に答えを導き出せていても、現実では一つのエラーで結果が変わることもあるし、エラー無しでも結果はコロコロ変わる。私のモットーの一つ。「とりあえずやってみろ」。考えただけで成功とは言わない。さて、やってみるか。

八雲紫

物を硬くしたり柔らかくしたりする能力かしら。

永井芽依

中々使い道はある。

ネズミや、木箱を手渡される。

永井芽依

一度触ることで、能力は発動される。

永井芽依

ただ、生物には適用外…

ネズミに手渡された、メスで腹を切る。もちろん能力を発動させながら。だが、するっと切れてしまった。

ただ、木箱をは何回叩いても、壊れることはなかった。

八雲紫

回復はするわ。

指を少し切ってみる。やはり生物には適用外だそう。

ただ、服には適用され、服は紫さんの攻撃を受けてもびくともしなかった。

八雲紫

じゃあ。できたわね。適当なところ下すから。

永井芽依

は?

そのまま下に落ちる。

落ちた場所は湖だった。

永井芽依

異様に冷たい…!

陸に上がると、目の前に城があった。

門番だろうか、門の真ん中で居眠りをしている。

その人に話しかけてみるも、寝ているのかびくともしない。

永井芽依

…あの

紅美鈴

なんですかぁー?

永井芽依

ここは?

紅美鈴

紅魔館ですが、何かようです?

紅美鈴

危害を加える気なら容赦しません。

永井芽依

ここにきて初日で迷っているのですが?

紅美鈴

なるほど…少々ここでお待ちください

そうして、門番さんは中に入り、何かを聞きに行った。

数分後戻ってきた。

紅美鈴

どうぞ。お入りください。中からは咲夜さんがエスコートしてくれるそうなので、ついて行ってくださいね。

丁寧な喋りで、扉を開いてくれる門番さんに礼をしながら、入る。

十六夜咲夜

…お待ちしておりました。

永井芽依

初めてなのにすみません

十六夜咲夜

いえ。お嬢様が通せと仰ったのでそれに従うまでです。

the従者だな。魂を売っているような感じ。

そう思いながら、わたしは咲夜についていきながらそのお嬢様の場所に移動する

十六夜咲夜

お嬢様。連れて参りました。

レミリア

お。来たわね。

レミリア

私はレミリア・スカーレット。紅魔館の主よ。

見た目めちゃくちゃロリだけども、その翼…吸血鬼…?幻想郷はこう言う人もいるのね

レミリア

見た目気にしないで!!

レミリア

私は500歳よ!これでも!!!

永井芽依

何も言ってませんよ

レミリア

っぐ。確かに

永井芽依

私はどうすればいいのでしょうか?

レミリア

私の従者になりなさい!

突発的にそう言われて驚く私は、行くあてもないため、受けることにした。

レミリア

吸血鬼…にならない?

これも突発的だ。

どうしようか悩むも、答えは決まっていた。

興味深い。人間捨ててでも…吸血鬼は興味深いのだ。

永井芽依

はい。

十六夜咲夜

…?

永井芽依

…お願いしてもよろしいでしょうか?

お日様の下を歩けなくなるのは嫌だが、まぁいい。

レミリア

…ではこちらに!

どこか弾んだ声で手招きする。お嬢様。

魂を売るのも悪くはない

レミリア

じゃ!やるよ

そう言って…自身の血を飲ませられた

体が熱くなり、意識が暗転した。

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