私は、仕事に追われ 忙しい日々を送っています。
就職をきっかけに 一人暮らしを始めたけど、 決して貰える給料が多い訳ではなく
時間的にも金銭的にも、 なかなか自由に遊ぶ程の 余裕はありません。
そんな事を考えながら歩いていた ある日の会社からの帰り道。
見慣れた街の風景の中に、 見慣れない小さな古いお店を 見つけました。
私がぼんやりと店を眺めていると
中から二人の学生が 楽しそうに話しながら出てきました。
そんな話をしながら二人の学生は 興奮を抑えられないといった様子で どこかへと歩いて行きました。
真相が気になった私は 店の中に入ってみる事にしました。
スクラッチ宝くじ売り場 【 L I F E 】
店主
店主
店の中に入ると、 スーツを着た男性がコインを持ち 何やら作業をしていました。
店主
どうしようかと考える間もなく 男性から驚きの発言が···。
店主
店主
店主
店主
店主
そう言い残し男性は 不機嫌そうに店を出て行きました。
店主
店主
店主
店主
店主
なんとなく断りづらく感じ 宝くじを購入する事にしました。
店主
店主のおじさんは黙って 私の前に一枚の スクラッチ宝くじを出しました。
店主
店主
店主
店主のおじさんの考えが 全く理解出来ないまま 私は宝くじを削りました。
店主
店主
店主
勿論、口座の情報等は 一切教えていない。
こんなに簡単にお金が貰えるなんて 旨い話は無いのだろうけど
時間を無駄にした様で すごくモヤモヤした状態で 私は店を後にしました。
疲れが溜まってきた時、 ストレスを感じた時には
コンビニでスイーツを買って 少しだけ贅沢をします。
ささやかな自分へのご褒美です。
─口座をご確認ください─
決してあの言葉を 鵜呑みにした訳ではない
──が、別に確認をしたところで 損をする訳でもないし
私はATMで預金残高を 確認する事にしました。
不思議な雰囲気のお店で購入した スクラッチ宝くじ。
当選した金額が何故か 教えてもいない自分の口座へと 入金されていた。
少し·····いや
正直、かなり気味が悪い
──が
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