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2009年 7月 22日
教室の窓から、夏休みが始まる放課後の空を眺めていた
陽はまだ高く、青空が広がっている
カバンを肩にかけ、私はそっとため息をつく
周りは夏休みの予定などについて話をしている。私の事じゃないのにそっと耳を傾けてしまう
今年の夏こそ、恋愛したり青春したいななんて思ってしまう自分がいた
楓
砂浜はまだ、誰の足跡もなかった
夏休み初日、学校から少し寄り道し海に向かった私は
制服のまま靴を脱ぎ捨て、靴下も脱いで波打ち際に立った。
風が強くて髪が顔にかかる。 けどそれすらも気持ちよかった。
楓
制服のまま裸足で波に足をいれる女なんて、きっと変に見える
けどその時
赤葦京治
声がした
驚いて顔をあげると、数メートル先に男の子が立っていた。
私と同じくらいの歳。でも、違う制服
涼しげな顔に汗をにじませ、それでも穏やかに笑ってる彼の顔に、思わず見とれてしまった
楓
赤葦京治
それだけの会話だった。
なのに、胸がぎゅっと締め付けられるような、変な感じがした
『名前は?』と聞こうとしたけど、声が出なかった。
代わりに、彼が静かに言った
赤葦京治
楓
赤葦京治
赤葦京治
何かがほどけた
その一言で、ずっと胸の奥につかえていたものが、すっと消えた気がした
今思うと私はきっとこの瞬間、彼のことを気にかけるようになった
でも、それは束の間だった。
楓
勇気を持って名前を聞こうと口を開いた
だけど
部活が一緒の人なのだろうか
赤葦京治
赤葦京治
赤葦京治
その一言を呟いたあと、彼は去っていこうとした。
せめて名前だけでも。 せめてお礼だけでも。
楓
私は波の音にかき消されるようにそう呟いた
だけど、この声は彼の背中には届かなかった
その日から、私は彼を探していた。
会えるわけないって分かっているのに、ふとしか瞬間似た声を探してしまう
数年後
2013年 2月 15日
莉子
楓
莉子
楓
莉子
久しぶりの雨の日
天気予報では晴れと言っていたくせに
最悪
莉子
楓
莉子
楓
莉子
待ってる時に
ヘアゴムを落としてしまい、拾おうとした
楓
楓
そう言い顔を上げた
その瞬間でした。
赤葦京治
楓
誰なのかすぐに分かった
この人はあの時海辺で話しかけてくれた人だと。
思ってすらなかった
また貴方と出逢える日がくるなんて
皆さんこんにちは、あむです。
改めて、新作品出させて頂くことになりました。
毎回投稿を消してしまい申し訳ありません
なのでこの作品は消さずにしっかりと投稿していきたいと思います。
あとコメントは全て読ませていただいてます。皆様の一言が私の支えであり、応援となっています!!
本当に暖かいコメントありがとうございます
色々とリアルで忙しくて、今までみんなとの関わりが少なくなってしまうことが多々あったけど、また皆様と色々と話したいなと思っております。
なので今見てる貴方とも仲良くできたらなと思っております。
改めて、本当にありがとうございます!
これからも宜しくお願いします。
ここまで見てくれた貴方に幸せあれ
コメント
9件
あー、好き禿げるなんなら禿げてる 禿げingだよおお😭
おいビューティフルエンジェルなにまた神作品生み出してくれてるんだって話 最高愛してる
わーーーーんあむちゃん愛してる😭💖💖💖💖💖何この神作品?!?!?!楓ちゃんの儚い雰囲気とあかーしはさすがに合いすぎてるよおおおお🫨💖💖💖読み切りって言われても満足なのにまさかの連載‼️‼️‼️1話目からもうこっちがドキドキしてますはい🙋🏼♀️なんか語彙力無くてあれだけど数年後って言うのがいい⚡️⚡️つづきいちばん楽しみにしてる‼️‼️‼️‼️