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現在時刻は、夕方の5時。
辺りがオレンジ色で包まれていくのを眺めながら、私は友人を待っていた。 あれからもう、1時間半は待っているが、来る気配はなし。
私は、スマホで連絡を取った。
花江
花江
ピロンッ
スマホが鳴り、私は画面に視線を向けた。
結衣
花江
花江
花江
返信がきたから、直ぐに来るのだろうと思い、気長に待ち直した。
だが……
花江
花江
花江
私は、我慢ができず電話を掛けてみた。
花江
通話
00:04
花江
花江
結衣
ブツッ…、ツーツーツー
花江
私は、血の気が引く音がしたと同時に、驚きが隠せなかった。
今まで聞いたことのない、暗いトーンの声で殺意を向ける言葉。
花江
足を方向転換し、一本踏み入れようとしたその時だ。
グサッ!!!
花江
服を通して、何かが刺さった感覚になった…
そして、その瞬間。 私は、信じられない光景を目にした。
花江
そこには、制服全体血まみれの状態で結衣が立っていた。
結衣
私は、お腹を抱えて、地面にへたり込んでしまった。
花江
結衣
結衣
結衣
私は、胸襟を掴まれ、鋭く尖ったものが宙を見下ろされるように向けられた。
結衣
結衣
花江
……、あぁ、なんで
こんな簡単に許しをいう奴にユエは…
ニッコリ
結衣
そして、私の記憶は途絶えた。
そして、来世で生まれ変わったら、大人しく生きていくと、そう決めたが
それは、遅い選択でもあった。