雪男さんの体調不良

朝起きるなり、体調が良くない。

仕方ない。 我慢していくしか……

この間も体調が優れなくて休んだばかりなのに…… また迷惑をかけるのか。

翔太が力強く照の言葉を繰り返した 俺が迷惑じゃないかと考えてることを察したのだろうか

康二が自分の飲み物を渡してきた。 これはさっき「新作出たんやって！」と佐久間達とキャッキャしながら買ってきていた物だ。

康二の優しさには助けられてばかりだなぁ

そうだけど…… でも、このままいると言っても照は納得してくれないんだろう。 俺の事ばかり気にして練習が出来なくなるなら、このまま帰った方がいいのかも。

そうして照はみんなを呼び、練習を始めた。 いつもより始める時間が遅かったのは俺を心配してか。

レインボーローズはちゃんとお利口に待ってるかな。 壁に手をつけながら歩き進めていく

レインボーローズのことだから心配はいらないけど、ちゃんといい子に待っていた。 明日くらいに、何かおやつあげようかな。

とりあえず光があたらぬように、カーテンを締め切って、横になる。

今頃になってちょっと罪悪感がでてきた。 もう休んでしまったものは変わらないんだから、早く寝よう……

耳にボソボソと音が入り込んでくる。 瞬きを何度か繰り返し、やっと視界にピントがあった

頼られたことが嬉しかったのか、それとも今はお兄ちゃんの気分なのか、気分良さそうにキッチンへ向かった

声結構大きいんだな。 キッチンから寝室まで声が届いてくる。

聞こえたか分からないけど、それから何も聞こえてこないから多分聞こえたんだと思う。 ちゃんと持ってこれるかなぁ。

俺が水を飲むのをにこにこしながら見ている。 ……かわいいなぁ、弟みたいで。

……照の言う通りだなぁ Jrの頃より、成長したんだ。照も。 俺に理不尽に怒られてた頃の照とは違うんだな。

にこっと笑って、頭を撫でてくれる。 もう、俺の方が歳上だよ？

……そんなことを思いながらも、うとうとしてくる。 あぁ…一応、少しでも疲れはあったんだな……