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私は萌奈

私は昔から本が好きで

特に恋愛小説や少女漫画が大好きだった。

私もいつかこの本の中の主人公のように、

『素敵な人と恋愛がしたい』と思ってた

でも…

私は教室で、大きな声で騒ぐ女子達を無視して静かに読書をする。

萌奈

(でも……楽しそう……)

でも、私にも友達がいないわけではない。

陽葵

あ~萌奈ったらまた本ばっかり読んで~…

そう私に言ったこの子の名前は『陽葵』

陽葵ちゃんは私が中学生の頃からの友達。

私は中学の頃、男子に『ブス豚』と言われ嫌がらせを受けていた。

その度に陽葵ちゃんが助けてくれていた。

すかさず私は返事をした

萌奈

だって、面白いんだもん(笑)

そう、昔から私の宝物は本だけ。

友達とプリクラ撮ったり、家族と何処かに出掛けたり、大好きな本を読む。

過去の影響で男子が苦手だけど…いつか克服できたらいいな…

陽葵

てか、まだ男子ダメなの?

萌奈

む、無理だよ…!

陽葵

確かにトラウマはさ仕方ないかもだけどさ

陽葵

萌奈、このまんまだとあんた──

私は陽葵ちゃんの言葉を遮って言った。

萌奈

ごっごめん!ちょっと涼んでくる!

陽葵

ちょ、萌奈……!

私は逃げるように屋上に向かった。

屋上の扉を開けた萌奈は

深呼吸をし、いつものように屋上のベンチに座った。

萌奈

萌奈

やっぱり、屋上は落ち着くなぁ……

思わず、そう声にした。

萌奈

(…景色でも眺めながら)

萌奈

(お弁当食べようかな…♪)

まさに萌奈が弁当の包を開こうとした時…

バンッ

行き良いよく屋上の扉を開ける音が萌奈のいるベンチまで響いた。

そして萌奈の座っているベンチに近付いてきた先輩2人組。

先輩②

ちょっと~あんたここで何してんの?

萌奈

え?

先輩①

てか1年じゃん‪笑

萌奈

(なに、この人達……)

萌奈

わ、私はただ…

萌奈

いつも屋上で弁当食べてるだけで…

先輩②

は?なにそれ

先輩②

屋上はね、私達の穴場みたいなもんなのよ

先輩②

だからとっとと消えて

先輩②

ね…?

萌奈

いや、でも…

先輩②

あぁもう、いちいちうっさいわねぇ…

萌奈

萌奈

(でも言うこと聞いた方がいいよね…)

萌奈

(男子もいるし…あんま関わりたくないし)

萌奈

萌奈

わ、わかりました…っ

萌奈

他のとこで食べます…っ

先輩②

最初からそうすりゃいいのよっ笑

萌奈はこれ以上なにか言ってもどうにもならないと思い

諦めて他のところで食べようと屋上から去った。

萌奈

……はぁ…はぁ…っ

萌奈

陽葵ちゃ─

バンッ─

急いで教室に入ったせいで

誰かとぶつかってしまった。

天野 寛人

おっ…と

その人は天野先輩だった。

天野先輩は偶然にも私の肩を掴み、抑えてくれた。

萌奈

あっ!ご、ごめんなさい…っ

天野 寛人

大丈夫…?

萌奈

あ、はい…大丈夫です…

萌奈

(え、待って待って)

天野 寛人

そっか、良かった。

萌奈

…っあ、あの…

萌奈

は、離してください…っ

天野 寛人

え、俺はずっと抱きしめてたいんだけどな~?

萌奈

な、なに言って…

萌奈

天野 寛人

照れてるの?可愛いね笑

天野 寛人

名前は?

萌奈

……っ…言う義理はないです…

天野 寛人

ふぅん、萌奈ちゃんって冷たいんだね。

萌奈

な、なんで名前知って…

私が驚いていると

天野先輩は私のハンカチを見せた

萌奈

あ、それ……っ

萌奈

(私のハンカチ…!)

萌奈

萌奈

か、返してください…っ!

天野先輩からハンカチを取り返し

萌奈

なんで私のを……

萌奈

ってそんなことはいいので……っ!

私は精一杯の力で天野先輩を押し、天野先輩から離れることができた。

萌奈

萌奈

わ、私に関わらないで…ください…っっ!

私は震える身体を抑えてトイレに逃げ込んだ。

帰宅後

萌奈

はぁ…もう…!

萌奈

やっぱり天野先輩って…噂通りチャラかった……っ

萌奈

しかも1年の教室まで来て女子と話してるなんて…

萌奈

…もう考えないようにしなきゃ…!

萌奈

それに接点なんてないし、

萌奈

ああいう人とはあんまり、関わりたくないし…っ!

萌奈

陽葵ちゃんおはよ…!

陽葵

あ、きたきた!

萌奈

……え

陽葵に元気よく挨拶をしたものの

陽葵のとなりにいたのは天野先輩だったのだ。

天野 寛人

あ、待ってたんだよ?

天野 寛人

萌奈ちゃんのこと

萌奈

(ななな、なんで…?!)

萌奈

(陽葵ちゃんがなんで天野先輩と…!?)

萌奈

萌奈

あ、ぁま…天野先輩…っ

萌奈

え、えっと…っか、関わらないでって言いましたよね…っ?

陽葵

ちょ、香菜ってばそんなこと言ったの?笑

萌奈

いやだって、私が男子苦手なの知ってるよね…?

萌奈

しかもチャラいし…

陽葵

そこ気にする?‪笑

萌奈

(え…?そこ…?え、私がおかしいの…?)

天野 寛人

聞こえてんだけど…笑

萌奈

でもなんで、陽葵ちゃんと天野先輩…が

陽葵

いや~だってさ

陽葵

萌奈、ずーっと男子苦手じゃん?

萌奈

……っ

萌奈

(怖いんだから…仕方ないじゃん…)

陽葵

だから私が天野先輩に頼んだのよ

萌奈はチラっと天野先輩に目線をやりつつ陽葵の話を聞いていた。

陽葵

まぁそれで、天野先輩には

陽葵

今日から萌奈の仮彼氏になってもらうのよ…♪

陽葵はニヤっとしながら言った。

陽葵の無理矢理な発言に困惑する萌奈

萌奈

(…は……?)

萌奈

萌奈

え、ええぇぇ…!?
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