環境に汚染される

そして平謝りをしていた 俺は床に膝をついた。

俺は床に額をくっつけて 彼女に土下座をした。

俺は鬼怒川さんに 言われた通り顔を ゆっくりと上げた。

それは俺が話している 最中に起こった。

彼女がスッとその場で 立ち上がったのだ。

見ると彼女は 縄抜けをしていたのだ。

そしてそれは一瞬の 出来事だった。

彼女は床に落ちていた包丁を 拾い上げると縛られている メアさんを腹を 切り裂いた。

口をガムテープで塞がれた メアさんは苦痛に悶えた声を 出しその場に倒れ込もうとした。

しかし縛られている以上 それは許されず 溢れ出る血と内臓を 見せびらかすように 体を反るしかできなかった。

そして校舎内に 不気味な音と声が響き渡った。

ビーッ‼︎ビーッ‼︎ ビーッ‼︎ビーッ‼︎

《警告終了後の 違反を確認》

《被害者の退場を 開始します》

と鬼怒川さんへ 目を向けた時だった。

それは彼女の肌が 徐々に紫色になっていく 光景だった。

俺は声を荒げ彼女を支えた。

そして鬼怒川さんは 静かに息を引き取った。

あまりにも突然のことすぎて 脳が追いつかない。

そのため俺は暫く 彼女の体を支えたまま 動くことができなかった。