この作品はいかがでしたか?
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コメント
4件
待ってましたー!!!✨ こんなにボリューミーな内容で投稿が早いなんて、、、贅沢すぎるよ、私!!!!? そして、めちゃくちゃ気になるところで前編が終わってしまった、、、!!後編もとても楽しみです!!✨✨ 私も全裸待機!!!!!待機_( ˙꒳˙ _ )
だいぶ遅くなってしまいましたが、前編を投稿することが出来ました。 何か質問等が御座いましたらここにコメントください!答えられる範囲で答えます!
桜吹雪が舞う春の青空を見上げる
私
花束を持ちながら夢で起きた、到底夢だと片付けられない出来事を思い返す
カナト。お世辞にも幸せとは言えなかったであろう彼の人生に涙が溢れそうになる
レパール
私
私
寄り添う親友に本音をポツポツと零す
親友もまた、夢に巻き込まれた人であった
レパール
私
レパール
私
彼が見たいと言っていた春の花々を抱え直し、私達は歩き始めた
意識がぼんやりと覚醒し、浮上する
私
外を見ると真っ暗なので夜中であることには間違いないだろうが如何せん時間が分からなかった
部屋には時計がついていないのでスマホを探す
私
しかし、幾ら探しても見つからない。二度寝を視野に入れていた頭がどんどんはっきりしていく
私
私
そうして起き上がった瞬間、悪寒が走った
私
考えるうちに不安になった私はいつの間にか親の部屋の前に移動していた
いつもなら、何の躊躇も無く入れる親の寝室
今は心臓がドクドクト大暴れしていて落ち着かず漠然と不安になる
私
私
私
そんな思いを持ちつつ、扉を慎重に開けた
私
思わず声が漏れる
私
普段はここで寝ている筈の両親がいない。しかし他の部屋にいる様子も見られなかった
やけに静かだとは思っていたが出来れば勘違いであって欲しかったところである
私
軽くパニックになった私は思わず外を見た
起きたばっかりの時はただただ暗いと思ってた外は、クレヨンで塗りつぶされたように黒かった
私
私
どうしようもない恐怖に襲われる
私
しかし、同時に好奇心も抱いた
私
私は自室に引き返した
私は部屋に入るなり、準備を始めた
私
そこそこ入るリュックに何を詰めるか考える
スマホは持っていきたいが無いので論外。何に役立つかは分からないがルーズリーフと筆箱を持った
私
そんな事を考えながら、いそいそとパジャマを脱ぎ捨て着替える
私
誰がいる訳でもないのに恐怖を拭おうと、できるだけ元気な声を出す
そして、ドアに手を掛けた
私
出来れば早くこの悪夢が覚めることを願いながら玄関を見る
見慣れた玄関なのに何だか怖かった
外は見たこともない鬱蒼とした林であった
私
どうしようか考えた瞬間
────がさり
私
急な音に構える。足はガタガタと震え、今にも崩れ落ちてしまいそうだ
レパール
私
私
音の正体は、何故かいる己の親友であった
私は心細くなっていた時に現れた親友に抱きついた
レパール
私
暫し寂しさをレパールにぶつけていると、あちらも抱きしめ返してくれた
私
レパール
レパール
私
レパール
私
レパール
どうやら状況は同じらしい
急に目が覚めて、家の何処を見ても誰もいなくて、家を出た。そんな状況
私
レパール
私
ここにいたって何も変わらない。私達は歩き始めた
気づけば開けた場所にいた
そして、目の前には大きな館が佇んでいた
レパール
私
私
レパール
私
レパール
そんなこんなで私達は館に足を踏み入れた
私
レパール
入ってすぐの大広間は外見に見合う、いやそれ以上の広い空間であった
レパール
私
各々の感性で感心していると、奥から音が聞こえた
私
レパール
人かも知れないが人であるとは限らない。ホラーゲームにでるような化け物かもしれない
私とレパールは団子のように固まりながら音がする方を注視した
レパール
私
そうこうしている間に、ガチャリ。と扉が開く
私
恐る恐る見てみる。そして────
レパール
私
安心して思わず座り込む
すると、入ってきた人。いや少年が話しかけてきた
カナト
カナト
私
レパール
レパール
カナト
カナト
カナトという名前らしい。あちらが自己紹介したならこちらもしなければ無作法というもの
私
私
レパール
カナト
一通り自己紹介を終えたところでカナトが話し出す
カナト
私
レパール
カナト
私
レパール
気づいたらここにいたらしいカナト。私達とは違って、家で目が覚めたわけじゃないみたいだ
カナト
私
レパール
カナト
私
さっき開けた扉に手を掛ける
私
レパール
私
レパール
カナト
幾ら押しても扉はびくともしない。入る時はすんなり開いたのが嘘みたいだ
私
カナト
レパール
外に出れなくなった私達は、この謎の館を探索することになった
一番近くの扉を開けると、そこには広い空間があった
私
私
カナト
レパール
レパール
カナト
カナト
レパール
レパールは残念そうな声色で言った
私
試しに本を取ってみるとカナトが言った通り、よくわからない言語が並んでいた
解読は無理そうであった
私
レパール
カナト
また私達は部屋を移動した
更に奥に進むと薬品が並んだ部屋についた
レパール
カナト
私
私
カナト
レパール
私
二人がまくし立てるように同時に言う
私
カナト
レパール
私
私は慎重に硫酸を机に置いた
レパール
私
そそくさと部屋から出ていった
次の部屋は鍵が掛かっていた
カナト
カナト
鍵が掛かっていたことで興味が失せたのか、カナトは違う部屋に行こうと催促した
私
私
次の部屋に行かない理由は無いのでカナトに従うように移動した
色々な部屋を回っていると、明らかに雰囲気が違うところに出ていた
私
私
カナト
レパール
カナト
私
鍵のついた部屋などを除いて、殆どの一階の部屋を見終わった私達は大広間へと戻った
私
レパール
カナト
私
カナト
レパール
一階には脱出の手掛かりになりそうなものは無く、私達はカナトの意見で二階も探索することにした
レパール
カナト
レパール
カナト
カナト
レパール
カナト
どうやらカナトは階段が苦手らしい。私は何だか意外に感じた
私
カナト
私
カナト
私
今、先陣を切るのは自分だと確信した私はカナトに堂々と宣言した
レパール
カナト
私
そうして私は階段を上り始めた
いざ上ってみると、隙間のせいで下が見えて僅かながら恐怖を感じる
私
レパール
私
レパール
私
カナト
私は二人と会話を交わしつつ、どんどん二階へと足を進めていった
私
そう思った瞬間
────バキリ
私
レパール
カナト
カナトの声を聞いた私は全速力で階段を上る
その間にも、階段から大きな音が鳴り響いている
私
私は必死に上った
私
何とか二階に着いた私は疲れからか、その場に寝転んでしまった
レパール
カナト
私
息も絶え絶えで伝える
レパール
カナト
レパール
私
息を整えた私はカナトに向かって叫んだ
カナト
私
レパール
カナトを何とか元気付けようと私は出来るだけ元気に振る舞った
私
レパール
一階には行けないので私は一人、二階を探索してみることにした
カナト
カナト
レパール
私
こうして私達は分かれて探索をすることになった
上ってすぐの大きな扉を開けると教会のようなスペースが広がっていた
私
その神々しさに圧巻される
私
真ん中には、儀式とかに使われていそうな大きな祭壇があった
私
今までは誰かといた事によって緩和されていた恐怖が再び押し寄せてくる
一体この祭壇は何の為に使われていたのか考えてみるが、正直なところ分からない
私
後で二人に言ってみよう。そう思いつつ部屋を出た
さっきの教会から、離れた場所にある扉を開けてみると書斎らしき部屋があった
私
思わず呟くと、机の上に巻き物のような物が乗っている事に気づいた
私
好奇心に身を任せ紐を解く
私
そこには、かつてこの館に住んでいたであろう一族の家系図が書かれていた
私
「酔木家」という漢字は難しく読めなかったが、他の文字は読めるかも知れない
私
そう意気込み私は解読を始めた
前の代の方は文字が古いうえに、掠れていて読めそうに無かったが最近の代の部分は何とか読めそうだ
私
私
どうやらこの家系図、酔木松明という当主の子供の所で終ってしまっている
私
子供は双子と書いてある
私
姉・酔木奏音 弟・酔木奏斗
私
奇しくも弟の名前はカナトであった
私
一つの妄想が頭によぎる
酔木奏斗というのは、ここで目覚めたというカナトの事ではないかということだ
私
私
そう思った瞬間、声が聞こえた
────よく分かったな
私
声を発する前に布で口を塞がれてしまった
私
何か薬品を嗅がされたのか物凄く眠くなってきた
私
私の意識はそのままブラックアウトした
本を見て回っていると奥にある本が読めそうである事に気づいた
僕
僕は近くにあった「馬酔木ノ儀」という本を手にとって読んでみる
僕
本によると、馬酔木(アセビ)という花から名をとり「酔木」と名乗り始めた一族らしい
そして、何代かに一度産まれる双子の優秀な方を神に捧げる儀式を行うみたいだ
僕
僕
この館については、ある程度分かったが脱出の手掛かりは見受けられなかったので本を閉じた
僕
流石に一人では骨が折れそうなのでカナトに手伝って貰うことにした
僕
僕
しかし、いくら声を掛けてもカナトは現れない
僕
僕は焦り始めた
僕
僕
二階にいるはずの苺子も現れない
僕
どうしようも無い、不穏な予感が僕を襲った