◆第2話◆ 近すぎる、その距離
yan
朝のホームルーム前。
教室のドアを開けた瞬間、廊下から顔を出したyanが、爽やかに“おはよう”のテンションでぶち込んでくる。
ur
yan
ur
慣れたやり取りのようでいて、ちょっとだけ、胸のあたりがざわつく。
毎日言われすぎて平気になってきたはずなのに
たまに目が本気っぽいと、心臓が変なタイミングで跳ねる。
ur
3限と4限の間の休み時間
urが廊下の自販機で水を買おうとしていたところに、すっと横から現れる影。
yan
ur
手渡されたのは、冷えたスポーツドリンク。
自分がよく飲むやつ。
yan
yan
ur
ur
yan
ur
何気なく受け取ったボトルに、手が触れた一瞬。
向こうはまるで気にしていない風で、にこっと笑ってる
yan
ur
わざとらしい調子で言ってくるのに、ほんとに腹立たないのが余計に悔しい。
昼休み 手を洗って教室へ戻ってくると
弁当を持ったyanが当然のように近づいてくる。
yan
ur
yan
ur
結局、そのまま隣の席で弁当を広げることになった。
どう考えても、yanのペースに飲まれてる。
しかも
yan
yan
ur
yan
yan
ur
なのに
渡された卵焼き、ちゃんとふわふわで、絶妙な甘さで。
ur
放課後。部活のミーティング後。
教室を出たうりの元に、またも現れるyan
yan
ur
yan
ur
urは少しだけ黙って、結局は無言で歩き出した。
yanが当然のように隣に並んでくる。
いつもみたいにワイワイと喋ってるくせに
ふと黙ったと思えば、まっすぐこっちを見てくるタイミングがあって。
ur
yan
ur
さりげないトーン。
大声でもふざけた感じでもないのに、それが一番響く。
ur
yan
yan
ur
心臓の音、さっきより近い。
なんでこんなことで、いちいち動かされんだよ。
でも
ur
それだけは自分で決めてる
月日がたちゲームが始まってから2週間が立つとき
yan
まただ。昇降口で待ち構えてるかのようなタイミング。
しかも今日は、やけに早く登校してきやがった。
ur
ur
yan
ur
にやにや笑ってるその顔が、まったく悪びれていないのがまたタチが悪い。
ur
ふと気になって聞いてしまった
yan
yan
ur
yan
言いながら、スマホをサッと見せてくる。
「好きカウント」ってメモ名がついたファイルに、日時と状況が細かく書いてあった。
ur
ur
yan
ur
ur
冗談みたいに軽い口調なのに
ときどき、まっすぐすぎて目をそらしたくなる。
昼休み。教室でぼーっとしていたら
突然、1年の女子がやってきた。
rn
rn
ur
rn
rn
ur
rn
rn
ur
女子は笑って去っていったけど、urはずっと気になってた。
ur
その日の放課後。
靴箱で、ちょうど帰り支度をしていたら、また背後から。
yan
ur
yan
ur
yan
にこにこしながらサラッと言う。
それなのに、目はまっすぐで、迷いがない。
urは小さくため息をついた
ur
yan
ur
yan
yan
ur
yan
その一言だけが、やけに静かに響いた。
音も立てずに、胸の奥が少しずつ熱くなる。
ふざけてるようで、本気が混ざってる
_____いや
もしかしたら最初から、本気しかなかったのかもしれない。
ur
yan
yan
ur
yan
ur
ur
言葉と裏腹に、顔が熱くなるのが自分でもわかって。
気づけば、“うざい後輩”の言葉に、心が毎日少しずつ動かされている
ur
今はまだ、答えを出すにはちょっと早い。 けど。
次の「好きです」が怖いくらい、近くに感じている。
次回 ◆第3話◆「あと、たった10回。」
気づけば“90回”が目前。 でも、yanの「好き」は、どんどん本気になっていて___ urの心も、限界に近づいていく。
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
NEXT▶︎♡200 💬▶︎2
♡700で先行公開 (火曜とか)
コメント
8件
好きだわ
// すきだっっっ((( 徐々に動かされてってるur彡が可愛すぎてタヒにそうだよ.... ya裙がちゃんと100回言おうとしてるのが、ほんまに好きなんやろうな、って思って泣けてくる() 個人的には②が見てみたい...っ、けど①も見たいいいい😭
初コメ失礼します.ᐟ 書き方というか、ものすごく好きです.ᐟ.ᐟ 学校帰りにみて溶けましたね...🫠