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“名探偵”の名に賭けて

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“名探偵”の名に賭けて

13 - 第1章 第13話【奇き影の正体】

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2025年02月02日

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おんりー

いや~…疲れた、帰ろう~

おらふくん

お、おんりー…いつ気付いてたの?この館の悪事に

おんりー

?最初からだよ、使用人が事務所に来た時から

おらふくん

えっ!?すご…なんで!?

おんりー

怪盗の予告状を見た時、不自然な所があったんだ

おんりー

何で奪う宝を『天の涙』に絞るのかってね

おらふくん

あ…確かに…なんで?

おんりー

『天の涙』はね、大昔の違法薬物なんだよ

おらふくん

えっ…?

おんりー

結構常識だよ…?大昔にあった薬物として、天の涙は有名だったんだ

おんりー

まぁ噂話程度だったから実在するかも分からなかったけどね

おんりー

けど、この依頼人が出した予告状を見て、これは怪盗からのメッセージだって分かったんだよ

おらふくん

メッセージ?

おんりー

『ここの館は悪事を働いてる』ってね

おらふくん

へぇ~…さっきの瞬間でそんな事分かるなんて…本当にやばいじゃん…

おんりー

せっかく怪盗さんが教えてくれたから、暴こうかなって

おらふくん

なるほど…けど…結局、怪盗の正体は分からず終いだったなぁ~

おんりー

…………

おらふくん

けど、珍しかったね!おんりーがそう言うのに進んでやるなんて

おんりー

まぁ、きっかけは違ったけどね

おらふくん

おんりー

………

おんりー

(あの時、…

数分前、おらふくん達が待機している時

おんりー

…こんにちは、怪盗さん

???

……へぇ?よく分かったね、流石名探偵さんだ

おんりー

こんなにヒントを残してくれたらね

???

なら、俺のメッセージもしっかり読み取ってくれた訳だ

おんりー

うん、これから暴きに行こうと思ってる

おんりー

けど、ちょっと君の事が気になってね

???

何?別に俺は今回は盗みが目的じゃないけど

おんりー

それは分かってる、けど…

おんりー

わざわざここまで来てあげたんだ、ちょっとぐらい顔を拝ませてくれてもいいんじゃない?

???

………う~ん…どうしようかな~

おんりー

…………

???

けど、俺は怪盗だ

???

怪盗は謎に包まれた方がいいだろ?だからダメ!

おんりー

…………そう、ならいいや

???

…あれ?案外簡単に引き下がったね?

おんりー

いや、ちょっと思い出してね

おんりー

昔の友達に、アンタに似た奴がいたんだ

おんりー

だから、それに免じて見逃してやる!

???

ふっ、そうかよ、

???

じゃあ、この館の主、ちゃんと暴いてくれよ?

おんりー

うん、もちろん

???

ならいい、感謝する

おんりー

じゃあね、怪盗

おんりー

また縁があったらどこかでね

おんりー

タッタッタッタッ

???

……ふんっ、勘のいい奴

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