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磁石
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あれは……、そうだ。ある冬の卒業近くの日。
日本
私が目を開けた時、最初に飛び込んできた光景は先生が礼してる様子だった。
目を擦りながらその礼に合わせて体を傾ける。
日本
頼りない自分の記憶力を信じ、うーんと頭を悩ませる。
……そうか、思い出した。
日本
線と線が繋がり、少し楽しみに思う。
今日からお休み……何をしましょう?
その時、原因不明の休みが学年全体で続出し、学年閉鎖を余儀なくされたのだ。
日本
…そこには、心底楽しそうに鼻歌を歌う小学六年生が居たことだろう。
……この後、休みの原因を体験するとも知らずに。
先生の話を聞き終わった後、私は2列に並んだ。
誕生日は、……まぁ、遅めの方。休みが多かったクラス内で、私は一番後ろに並んでいた。
「出発します。」
その合図とともに、一組から列が動き出した。
三組……まだかなー…
暇そうに手を弄り、瞬きをした。その時だった。
日本
私の前の人。不自然にも空いていたところに、黒い人型の「なにか」が現れた。
黒いなにか
黒いなにか…?
黒いなにか
日本
軽く震える自分の唇を噛んで押さえつける。
黒いこの塊はなに?なにを話している?
しかし、列は依然として止まらない。とうとう私の列が動き出してしまった。
日本
震える手と鼓動、全てを押さえつけて、私は前へと進み出した。
列に並ぶ黒いなにかの顔を見ないよう、俯いて。
黒いなにか
黒いなにか…?
聞きたくもない会話の内容を頭の中に入れて、私は震え続けた。
日本
あとちょっとで階段……
そして、ちょうど階段の曲がり角を曲がった時。
パシッ!
腕を掴まれた。
日本
上手く呼吸が出来ない。
足を早めた。
振り切るように、離れるように。
黒いなにか
パッ
日本
幸い、幽霊は諦めたように私の腕を離した。
…しかし、その時の私は……
感情……それが、抜けていたと思う。
伝わってくるのは、掴まれた腕の痛みと、背中で伝う、じめじめとした季節外れの汗だけ……。
あと……そうそう、その時、木魚がなっていたんだっけか。
私の耳元。優しく、両耳を覆うように。
ポーン…ポーン…ポーン…
磁石
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コメント
2件
腕掴まれたァァアァァァ!? 黒い塊共め…(?)