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コメント
11件
語彙力神すぎなんかエモいのも好き🫶🏻
雰囲気ちょーいいね🫶💞
つらい記憶なんて無くして幸せに生きて欲しい
あの日、赤葦くんと私が従兄弟って知った時、何かがざわめいた
赤葦くんと私が、まさか従兄弟で血が繋がっているだなんて、今でも納得できない
従兄弟って知ったらモヤモヤする。
お母さん
お母さんが倉庫から古いアルバムを持ってきた
楓
私は興味津々でアルバムのページをめくる
めくるとそこには、私と赤葦くんが幼い頃二人で遊んでる写真だった
他にも、2人で手にいっぱい貝殻を持ってる写真などがあった
楓
楓
お母さん
楓
私はそう質問する
するとお母さんは黙ってアルバムを閉じた
お母さん
お母さん
楓
お母さんが誤魔化していることは一瞬で分かった。
なにか失礼なことや嫌なことを言ってしまったのだろうか。
急に暗い表情でキッチンに向かって行った
楓
楓
お母さん
学校に行こうとドアを開けようとした時、そっとお母さんが手を差し伸べた
楓
お母さん
お母さん
そう告げると共に、少しだけ欠けた貝殻を、数個渡してきた。
なんで持ってるんだろう。それとも私が渡したのだろうか
お母さん
楓
今日は少し早く登校しちゃったから、少しだけ遠回りしてから向かった
ここの道を通ったのはいつぶりだろうか
私は道端で止まり、お母さんに渡された貝殻をじっと見つめる
楓
楓
再び歩き始めた瞬間、急に頭が痛くなった
砂浜
波の音
そして急に響く大人の叫び声
『 楓、危ない!! 』
そのような声が頭の中で響き渡る
心臓がバクバクして、また立ち止まった
楓
楓
楓
楓
楓
事故なのか、それともなにか違うことなのか
私はあの日赤葦くんとSNSを交換したから、すぐに赤葦くんに連絡した
楓
楓
楓
7:42 既読
赤葦京治
赤葦京治
赤葦京治
楓
楓
楓
7:44 既読
赤葦京治
あの日私は何があったのかを聞きたかった
何故私にはこんな記憶があるのか
昔に戻った気がする。
私の掌の中で、小さな貝殻がカタリとなった