テラーノベル
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涼しい風が吹くある春の出来事。
ロンドン郊外の立派な屋敷でマリーは荷物をまとめていた。
おばあさま
おばあさまは、優しい目でそう言った。
召使たちが忙しく動き回る中、マリーはワクワクしながらも少し不安げに、窓の外を見つめた。
おばあさまの屋敷はとても広く、古かった。庭にはみたこともない花が咲き乱れているらしい。おばあさまは、「地下室に行かないで」と何度も言っていた。
マリー
マリーの好奇心はくすぐられるばかり。
揺れる馬車の中、マリーの心は落ち着かずにいた。
そんな中,おばあさまが住むお屋敷が見えてくる。屋敷に到着するやいなや、その景色に思わず声を発した。
マリー
そこで、門の前でマリーを待っているお婆様の姿が映る。
マリーはおばあさんを見つけると、すぐに掛けて走り、この屋敷への興奮を見せた。
おばあさま
そう言って、マリーの手を引き歩いてゆく。
門を潜ると,大きな庭が続く。その庭には、うさぎ、しか、ねこ、様々な動物と綺麗な花々が楽しそうに風にゆられる。
そんな様子に目を丸くしたマリーは、大はしゃぎで屋敷を探索しようとする。
おばあさま
おばあさまのその言葉でマリーは立ち止まり、
マリー
すぐにおばあさまの元に駆け寄る。マリーはその道中で大きな扉が地面についているのをみた。
マリー
おばあさま
おばあさま
と言われた。
マリー
おばあさまの言葉もあり、地下室が気になるマリー。
おばあさま
そんなことを考えているともう自室にたどり着いたようだ。
おばあさま
マリー
夕食を食べ、おばあさまと少し雑談すると、夜が更けて屋敷はしずまりかえっていた。
マリー
マリーは尿意で目が覚めた。
まだ慣れない屋敷で、少し心細くなりながらも、彼女はそっと布団を出た。
薄暗い廊下を歩くうちに、マリーは次第に今自分がいる場所がわからなくなってきてしまいました。
マリー
小さな声でつぶやく。
ようやく辿り着いたのはさっきおばさんが言っていた地下室への扉だった。
マリーは震える手でそっとドアノブを回し、扉を開けてみた
すると、信じられないことに…
頭は羊で体はタキシード姿の人間。
その姿の男性が穏やかな口調で話しかけてくる
羊の頭をした執事
その声は優しく、怖さは全くなかった。
ラピス…その生物はマリーのことをラピスという人物と勘違いしているらしい。
マリー
羊の頭をした執事
15歳にして色恋沙汰が大好きなマリーは、その話を聞きたくなったが、初対面でがっつり首を突っ込むのは恥ずかしかったため、クールを装いながら答えた。
マリー
そこで半人は口を開いた
ペコラ
マリー
マリー
その時、マリーはふと思い出す。
マリー
ペコラと話している場合ではないと気がつくが、みたこともない生物ともっと話したい気持ちを抑え,
マリー
そう言い、慌ただしく扉を閉めて出ていくと、気がつけば朝になっており、自室で寝ていたのであった。
マリー
小さくそう呟くと、ちょうどおばあさまの声が聞こえた
おばあさま
マリー
そう思いながら扉を開けるとおばあさまが優しい笑顔で立っていた
マリー
おばあさま
マリー
おばあさま
おばあさまの声には、どこか怯えや、困惑、戸惑いが見えたが、マリーにはそれがなぜだかわからなかった。
朝食後、地下室が気になったマリーはまた地下室に行くことにした
マリー
そうおもいながら、重たい扉を開けると、そこには
なにもなく、ただ物がたくさん置かれているだけだった。
しかし、その夜,マリーはどうしても地下室が気になり,今度はそっと1人で出かけた。
廊下の薄暗い光の中、震える手で扉を開けると 昼間とはまるで違う光景が広がっていた
ペコラ
マリー
思わず言葉が飛び出る
その言葉にペコラが反応する
ペコラ
マリー
ペコラ
そこでマリーは地下室が気になり、地下室を覗き込む。すると、そこには信じがたい光景が広がっていた
マリー
ペコラ
ペコラ
マリーは足元の柔らかな草を感じながら星あかりに照らされた草原をゆっくりと歩いた
すると、向こうにはのどかな村があった。だがその村はやけに奇妙な雰囲気があった
マリー
マリー
ペコラ
マリー
ペコラ
その言葉にすこし心がざわついた。
マリーが星あかりに照らされた草原を歩いてゆくと、光る川と、光る蝶を見つける。
マリー
ペコラ
マリー
ペコラは答えない。ただ、目線は離さなかった
ペコラ
ペコラ
マリー
ペコラ
次回へ続く
コメント
1件
作者でーす。誤字脱字や感想書いてくれると助かります。読んでくれてありがとうございました。