コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
【📱 プルルル......】
【プルルル.....】
帰って来ない ヒョン に何度電話をかけても出ない.
展示会を先に出た ヒョン の後を直ぐに追いかけたけど、一緒に来てた人と街の方に歩いてったせいで見失ってしまった.
あの人、 ヒョン と随分親しそうだったし ヒョン もいつも約束破ったり置いてったりしないのに勝手に行っちゃうし
まさか、あの男と行きたくなったわけじゃないよね??
今も一緒に居るんじゃ....
黒く濁った【独占欲】のような思いが重く心にのしかかり変な妄想を勝手に繰り広げ不安にさせる.
𝗝𝗞 .
𝗝𝗠 .
𝗝𝗠 .
𝗝𝗠 .
𝗝𝗞 .
ほぼ毎日、常に行動を共にしてる ヒョン でさえ知らないって言ってたし 嘘をついてる感じでも無かった.
誰なのか聞こうとしたら、帰って行っちゃうし.
テヒョニヒョン は分かりやすいから恋人が出来れば直ぐにバレるはずだ. 隠し通すのは、まず無理だろう
だからこそ、昼間の男が ヒョン にとってどんな存在なのか混乱させるのだ.
𝗝𝗞 .
【....プルルル、プルルル】
𝗝𝗞 .
着信先を確認すると、 テヒョニヒョン では無く ジミニヒョン と表示されていて腰をガックリと落としソファに座る.
𝗝𝗞 .
𝗝𝗠 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗠 .
𝗝𝗠 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗠 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗠 .
【ブチッ】
【ツー、ツー.....】
𝗝𝗠 .
𝗝𝗠 .
𝗝𝗠 .
𝗧𝗛 .
ひよこのぬいぐるみを抱きしめながら爆睡してる テヒョア には一生気づいて貰えないだろうけど.
今は少し グガが可哀想に思えるよㅎ
𝗝𝗠 .
𝗧𝗛 .
酒に逃げる程、 素直になるのが例の一件で怖くなってしまったのかも知れないな.
【タッタッタッ】
𝗝𝗠 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗠 .
酔いを少しでも覚ます為にマンション入口前で待っていると 凄い勢いで走ってくる ジョングク が見えた.
ぬいぐるみを抱いて座って寝てる テヒョア を立たせてぬいぐるみを回収し陸上選手のような ジョングク に手を振る
𝗝𝗠 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗠 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗠 .
𝗧𝗛 .
半目に真っ赤な顔. 足も立つのがやっとって様子だ.
車じゃなくて歩きだし、 流石に筋肉兎の ジョングク も1人じゃキツイかな.
と、思ったが 無駄な心配だった見たいで ジョングク はしゃがんで テヒョア に広く鍛えられた背中を向けた.
𝗝𝗞 .
𝗝𝗠 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
【フラッ】
淡々とした2人の会話は傍から見れば不仲のように見えるが、馴染みの僕からすると互いに尊重し合い言葉仕草1つ1つに愛を感じる.
𝗝𝗠 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗠 .
𝗝𝗠 .
𝗧𝗛 .
言い争いが今にも始まりそうな2人を止めるために ジョングク の背中目掛けて テヒョア を押し出した.
𝗝𝗠 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗠 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗠 .
𝗝𝗠 .
𝗝𝗠 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
事情はなんであれ、友人として恋人という形で無くとも上手く付き合って欲しい. 天秤にかけられたように不安定で. それが出来なければ、2人はきっと後悔するだろうから.
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
【....ザッザッ】
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
このぐらいキツく言っても問題無いはずだ. 二股かけようとしてる奴に、僕のことを指摘される筋合いは無い
.....一瞬でも、 ジョングク の広い背中を見て胸が跳ねたのは酒のせいだったのだろうか.
アーシッ.....可笑しくなりそう.
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
当たり前だろ、僕の心を掻き乱して掻き乱しておくだけで手に入れようとすると消えて行く.
忘れた頃にまた現れたと思えば、泣きながら謝って許すつもりなんて無かったのに、また容赦なく掻き乱してくる.
お前といると悪者になった気分だ.
𝗝𝗞 .
ジョングク は立ち止まったまま、上に乗ってる僕に耳を傾けてゆっくり、低く寂しそうな声で問いかけた.
そぅ、此奴が最も卑怯だと思うのは、そのゆっくりとした優しい声の一声で怒りや憎しみを和らげてしまうということだ.
ジョングク は無言を貫く僕にずっと耳を傾けたまま、その場から進まない. まるで【本音を聞き出すまでは動かない】と言われているみたいに.
彼は僕の心の内を吐かせようとしてくる.
.....いつもなら、ここで笑いを混じえて切り抜けるが今日は酒が入っているせいか 【全て吐いたら ジョングク はどう感じるのだろうか】と悪い好奇心が芽生えた.
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
もぅヤケクソだった. 全て胸の内を打ち明けて壊れる関係ならいっそ修復不可能な程徹底的に崩れ落ちてしまえばいいと.
そうすれば、死ぬ程辛いだろうけど このストレスと不安から解放されるはずだ.
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
ジョングガは背負ってた僕をその場に降ろして両膝に付いた砂を手のひらで払い僕を真っ直ぐと見た.
涙で濡れた顔、ボヤける視界. 胸が痛いし、苦しい でも不思議と後悔はしていない.
𝗧𝗛 .
【グィッ】
僕の顔を伝って流れ落ちた涙を親指で強く拭い、片手は右顎に添えられた. 少しずつピンとが合い ジョングガは嬉しそうに笑ってた.
僕ら以外誰もいない道、街灯に照らされて変な形で告白した相手から涙を拭ってもらっている. 治まってた胸が高鳴り始め、脳が「駄目だ」と命令しても体と心が勝手に期待する.
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
【チュッ】
𝗧𝗛 .
柔らかく冷たい唇が僕の唇と深く重なり軽く音を立てて離れた.
一瞬だったけど、唇にはしっかりと残った感触. ジョングガの手のひらで両顎を包まれながら何が起こったか理解が出来ずに居る僕.
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
𝗝𝗞 .
【バッ】
𝗝𝗞 .
目を閉じて、飛び込むように今度は僕から グガの首に両腕を回し唇にキスをした.
自分達の間を流れる時間が、遅くなったように 互いだけに集中して求めた.
手放せば楽になると思っていたはずが、逆に手に入れた瞬間 解放されたように感じる.
グガの口から出た言葉が 嘘だったとしても
いや、嘘じゃない 嘘では無かった.
ただ僕があの真剣な眼差しに 溺れたいと 強く思ったんだ
𝙏𝙤 𝙗𝙚 𝙘𝙤𝙣𝙩𝙞𝙣𝙪𝙚𝙙 ⇢⇢