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私は昔から少しだけ変わっているところがあった

人を観察しているとその人が何を隠しているかがわかってしまう

月影百合

お父さん、また休日にゴルフ行くの?

月影百合

次の休日は……

家族(使い回し)

あ?またお前かよ…いちいちうるせぇな!

家族(使い回し)

俺の休日をどう使おうと勝手だろうが!

月影百合

ご、ごめんなさい…

 

月影百合

お母さん、また外で男の人と会うの?

月影百合

お父さんにバレないからってよくないと……

家族(使い回し)

いちいち突っかかってきて本当に気持ち悪い子ね!

家族(使い回し)

アンタと離れられるならどこだっていいのよ!

月影百合

す、すみません……

この一回のことで私は家族から嫌われてしまった

 

クラスメイト(使い回し)

おい、アイツに近寄ると秘密がバレるぞ!

クラスメイト(使い回し)

人の心を簡単に読めるんだって気持ち悪い…

クラスメイト(使い回し)

こっち来ないで!人の秘密暴いて楽しんでるんでしょ!

皆からすれば自分は異質の存在でこの世界にいてほしくない存在だったのだろう

けれど私には唯一心を許してる相手がいた

ドンドンジャーン♪(ドラムの音

家族(使い回し)

おー、百合のドラムは相変わらずカッコいいな!

月影百合

そ、そうかな…?兄さんもやってみる?

家族(使い回し)

いんや、俺はそんなにカッコよくはやれねぇからな…

月影百合

兄さんは私と双子なんだからできると思うけどな

家族(使い回し)

そうかな…

月影百合

今さ、私が兄さんをバカにしてるとか考えてなかった?

家族(使い回し)

ありゃ…バレちまったか~

家族(使い回し)

本当に百合には隠し事できねぇわ~…あっははは!

私の話し相手は双子の兄だけであり片割れ同士仲良しだった

けど双子だからか見た目から性格など全てが同じだと思われている

そのせいで兄まで皆から遠ざけられてしまいいつも申し訳なかった

そもそも私のせいで話し相手が私しかいないのに兄は気にするなとしか言わない

月影百合

兄さん…本当に私のせいでごめん

家族(使い回し)

いつも言うけどさ…気にするなっての!

家族(使い回し)

百合が悪いわけじゃない!隠し事するやつが悪いんだから!

家族(使い回し)

それを暴かれたからって百合のせいにするのはお門違いってやつだ

月影百合

でも私が相手に踏み込みすぎたから…

家族(使い回し)

安心しろよ、兄ちゃんにはお前がいるだろ

家族(使い回し)

百合には俺がいる…それで十分さ

月影百合

兄さん…

家族(使い回し)

ほら、もうすぐドラムの演奏会近いだろ

月影百合

ドラムというか私はバンドのサポートとしてだけどね

音楽とドラムが好きで家で演奏をしていた

そして兄が色々と調べてくれてバンドのサポートから始めた

若い子でドラムが上手い人がいると噂が広がり最近は段々とサポートに呼ばれる回数が増えてきた

家族(使い回し)

百合にはドラムの才能があったんだな!

月影百合

ほ、褒めすぎだよ…

兄が喜んでくれるから必死に努力して練習を重ねた

それからしばらくしたとき父親が病気で死んだ

最近顔を見てないと思ったら病院に入院してそこで息を引き取ったとか

母親は元々私たち兄弟に関心もなかったためかお金だけを置いて家を出ていってしまった

そこから兄と2人きりの生活が始まった、そんなある日のことだった

家族(使い回し)

百合はバンドのサポートでもうけっこう有名なんだから

家族(使い回し)

家とか特定されないようにこれからは変装とかしないとな!

多分兄なりの冗談だったのかもしれない

でも私はそんな冗談を真に受けてしまいあることを思い付いた

それが『女装』をすることだった

月影百合

兄さん…変装ってこんな感じでいいかな?

家族(使い回し)

おぉ、百合はやっぱり顔立ちがいいから綺麗だな!

家族(使い回し)

女装したら別人にしか見えねぇよ!

兄はものすごく褒めてくれて嬉しかったのを覚えてる

でもそんな幸せは長くは続かなかった

ある1人の行動のせいで壊れてしまった

月影百合

ドラムの練習で遅くなっちゃった…

月影百合

それにしても今日は人が多いな…

早くいかないと始まっちゃう(女の人

音楽祭…楽しみだな(男の人

月影百合

音楽祭…か…

月影百合

そういえば…ドラムの練習があるからって断念したやつかな…

月影百合

(兄さんが行きたいって言ってたやつだよね…)

月影百合

帰ったら途中からでもいいから外で聞こうって提案してみよう…

月影百合

ただい、ま…

月影百合

あれ、鍵が開いてる?

月影百合

(おかしいな…練習に行くとき兄さんに鍵掛けといてってお願いしたのに…)

月影百合

兄さーん?鍵開いてたよー?

月影百合

あれ?寝てるかちょっと出掛けるのかな?

靴を脱いだときふと床についたものに違和感を覚えた

赤い何かがリビングに続いているのが見えた

ペンキでもないし絵の具とか塗料とかでもないのなら…

月影百合

そんなまさかーー

嘘だと思いたくてしょうがなかった

月影百合

兄さん!

月影百合

ねぇ…嘘…しっかりして!兄さん!

そこには動かなくなった兄だけが残されてた

月影百合

兄さん…目開けてよ…

月影百合

冗談だよね?寝てるフリなんでしょ?

月影百合

やめてよ…ねぇ……ねぇってば!

私の幸せは壊れて一瞬にして奪われた

その後警察から犯人は捕まったと聞きその犯人というのが私のストーカーだったとか

正直兄がいなくなったことで昔のことなんて思い出したくもなかった

そもそも何も思い出せなくなっていて覚えることすらできなくなっていたのだ

その日から私の時計はその日のまま止まってしまったのだ

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コメント

4

ユーザー

うちの子の心情などをとても上手く表現していただけて嬉しいです! お身体に無理のないよう頑張ってください!

ユーザー

ストーカー!?まさかのお兄さんってキツすぎ、せめて親にしろ

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