3話
rb
俺の昔話、
rb
ちょっと聞いてもらおかな
sho
…!
sho
うん、
俺が7歳のとき
信仰してる神の捧げ物になった
家族は大喜びだった
けど、俺だけ違うように見えた
rb
やだっ…行きたくない…!
rb母
あら…どうして?
rb母
こんな嬉しいこと、ないのよ?
rb
嬉しくない…っ!
祭壇…そこに神がいた
rb母
大丈夫よ、優しい神様が迎えに来てくれるわ
rb
優しくない…よ…っ
俺が見た神は黒く、恐ろしく微笑んでいる者だった
それを伝えても、 「そんなことない」の一点張り
rb
…っ!
rb母
…!
rb母
ちょ、ロボロ!!
俺は怖くなってそこから逃げ出した
rb
はっ…はっ…
)カランッコロンッ
)カランッコロンッ
俺はずっと走った
後ろにはずっとあの神がついてきている
神
イケニエ…
rb
っ…!
rb
俺は生贄なんかじゃない!
rb
…あ、
rb
)ドサッ
俺は下駄で走ってたもんだから、転んでしまった
rb
っ、あ…
神
イケニエ
神
ツカマエタ…
rb
嫌だっ!!俺は…!
rb
俺は…
その時、意識を失ったのだろう
なにも覚えていない
rb
…
rb
昔、じいちゃんがいてな
rb
じいちゃんに、お守りを貰ったんや
rb
それをずっと隠して持っていた
rb
やからかな…ここに来れたんは
sho
…そうなんや、
rb
…けど、その神を信仰してた人は全員殺された
rb
俺の目が正しかったみたいや
sho
…
sho
そこに、俺の親がおったん?
rb
…あぁ、
rb
親って言うか、先祖やな
rb
その時…俺の家族は皆いなくなったけど
rb
お前の家族は生きてたんや
rb
やから、守ろうと思ったけど、
rb
守りきれんかったから…
rb
不意をつかれて殺された
sho
…じゃあ、なんで俺はここにおるんや…?
rb
そん時、母親は入院してたんや
rb
生まれて、呪い殺されて
rb
そこから生まれたお前も、生贄にしたくて
rb
少し、幻覚を見せてたみたいやな
sho
…!
rb
その幻覚を消して、今お前を守ってるんや
sho
…幻覚が見えなくなったから、もうなにもないんじゃ…
rb
いや、幻覚を消したから狙われるんや
rb
消されたことなんて、あの神はすぐ分かる
rb
2回手放した生贄なんや、次はもっと厳しくなる
sho
…
sho
俺、なにかできないん、?
rb
…俺に協力してくれるか?
sho
…!
sho
なにすればええの?
rb
お前が、神の所に行く
sho
…えっ?
rb
俺はどこでも呼べるんや
rb
やから、神の所に行ったら、俺を呼んでくれ
rb
それで俺は神を殺す
sho
…
sho
すぐに行かんほうがええかな、
rb
…?
sho
神のこと、いろいろ知っといたほうがええやろ?
sho
やから…俺が囮になる
sho
それで情報を盗むから
sho
ロボロはその後、俺を助けてほしい
rb
…分かった
rb
やってみる価値はありそうやな
rb
…ここにおれるのも時間の問題や
sho
…え?
rb
ここは俺とじいちゃんが作った…
rb
って言っても過言じゃないような場所や
rb
じいちゃんも俺と同じ様な見た目の神を見てたんや
sho
…じゃあ、俺も?
rb
あぁ
rb
俺と同じような神を見るのかもしれんな
sho
…
sho
怖い?
rb
怖いな
rb
あんな奴、もう見たくもない
rb
…けど、鈴の音が鳴って、
rb
その神はこっちにきた
rb
シャオロンを迎えに
rb
やから、ここにおるとまた来る可能性が高い
rb
やから…もう来れないかもな
rb
俺も生贄の分際や
rb
2人まとめて殺されて、勢力あげるやろ
sho
…
rb
まぁ、俺が守るから大丈夫やけどな
sho
…!
sho
うんっ
rb
…もう行ったほうがええ
rb
怖いかもしれんが、俺はいつでも行く
sho
…あ、ロボロ!
rb
ん?なんや?
sho
俺も絶対にロボロのこと守るからな!
rb
…!
rb
…ふはっ、
rb
ありがとな
sho
…!
sho
うんっ!
sho
絶対やから!
sho
…いってくるな
rb
うん、ありがと
rb
いってらっしゃい
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