なるは
なるは
なるは
ピンク
ピンクは薄れていく意識の中必死に生きようとしていた
でも…体はだんだんと動かなくなっていく
持っていた体温は氷のような冷たさになっていて
体は鉛のように重かった
ピンク
死ぬのはすごく怖い
でも…自分のせいで誰かが傷つく方が怖い…
……黄色……
黄色は優しすぎるから怖い…
あんな優しい人はすぐ傷つくから…
お願い……
生きてね……
黄色(インポスター)
赤
後ろからはキルされる音がした
肉が切れる音
血が飛ぶ音
僕が一番嫌いな音だった
僕が解毒薬を作ってる間にも、赤は苦しそうな声を上げていた
赤
見てないけど赤はもう死にかけてるはず
ザシュッ、グチャッ
黄色(インポスター)
これ以上聞いてられない
聞きたくなかった
黄色(インポスター)
ピンクは誰かが消えるのは嫌だろうけど
僕たちもピンクが消えるのは怖かった
選べないよ…こんなの…
ザシュッ
黄色(インポスター)
ごめん
黄色(インポスター)
黄色(インポスター)
黄色(インポスター)
そうだとしても…!
僕はこの数ヶ月を共に過ごした仲間を絶対に…死なせない………!
だって……彼らは…
僕にとっての…大切な…
最友だから…
僕は数ヶ月振りにナイフを持った
あの頃はまだ使いこなせたのに
今はナイフを持つだけで手が重くなる
やっぱりお前にナイフは似合わない
鉛のように重い腕を必死に上げた
僕は絶対に…
みんなを…大切な…仲間を…
絶対に護る………!
その思いを心に締まって………ナイフを振り上げた
ザシュッ
シアン(インポスター)
後ろから斬りつけるとシアンは動きを止めた
相手も油断していたのだろう
紫
紫は手に持っていたロープでシアンを無言で縛った
赤
ぽたっ
黄色(インポスター)
激しく動きすぎたせいか…先程の傷が酷くなっていた……
紫
黄色(インポスター)
僕はピンクを助けたい一心で作業に戻った
幸いにも先程でほとんど完成していた
問題はピンクが生きているか…
黄色(インポスター)
いや…生きてるって信じるしか無い
僕は痛みに耐えながら医務室に全速力で向かった
黄色(インポスター)
黄色(インポスター)
反応はなかった
ピンクの体はほとんど体温を失って意識もなかった
黄色(インポスター)
目の裏に熱いものが溜まっていた
でも今やることは泣くことじゃない
ピンクは意識を失っていて飲ませることはできなかったから注射に詰めて注入した
黄色(インポスター)
黄色(インポスター)
何も返ってこない
黄色(インポスター)
何度呼びかけても
ピンクの耳にその声が届くことはなかった…
黄色(インポスター)
ピンク
黄色(インポスター)
こんな意識が早く戻るなんて…
あり得る話じゃなかった
黄色(インポスター)
黄色(インポスター)
ピンク
…………ぁ…………
黄色(インポスター)
目の裏に溜まっていたものが流れ出
黄色(インポスター)
僕は今出せた一番強い力でピンクをぎゅっと抱いた
ピンク
ピンク
黄色(インポスター)
その後シアンを追放して僕たちの宇宙の旅は終わった
赤
ピンク
ピンク
外からは1つの星が見えた
目的地 惑星ポーラス
赤
なるは
なるは
なるは
なるは
なるは
なるは
なるは
なるは
なるは
なるは
なるは
なるは
コメント
7件
何回読んでも飽きないー
♥500!?え?は?え?
面白かったです いつの投稿かわかりませんが...