テオ
拓さんが去ると、一目散にテオ君が こちらへ駆け寄ってくる
真冬
テオ
アデル
翔太
さっき入ってきた出入り口とは 別の場所から中心部を出て、 闇属性の元居住地区とやらへ向かう
テオ
テオ
へぇ……誰もいなくて安全だから、 今はテオ君の遊び場になってるのか
百瀬
子供の頃からこんなに制限されて、 辛くないんだろうか
テオ
テオ君について行って、 さらに奥まで進んでいく
優
シャノン
魔法界生まれの96猫さんにとっても 新鮮らしく、みんなで辺りを 見回しながら歩いていく
百瀬
やっとみつけた
百瀬
百瀬
不意に“何か”を感じて、 咄嗟に歩みを止める
真冬
翔太
もしかして、みんな気づいてない?
百瀬
具体的に“何”とは言えない、 抽象的な何かを感覚で捉えた
きて
百瀬
その“何か”に腕を引かれるように、 導かれるまま道を走っていく
彼方
みんなに呼び止められても足が止まる ことはなく、ずかずかと進んでいった
翔太
やっと、きてくれた──
──紫色の、ウタイテ
百瀬
走り続けて、ある建物の前で止まる
百瀬
真冬
テオ
息を整えていると、 後ろからみんなが走ってきた
テオ
天月君に抱っこされてたテオ君が、 俺の目の前にある建物を見て、 そう言葉を溢す
シャノン
テオ
優
試しにドアノブを持って、 ガチャガチャ動かしてみる
百瀬
押したり引いたり、左右に動かそう ともしたけど、ピクリとも動かない
翔太
彼方
翔太
渉
シャノン
翔太
翔太
百瀬
言われた通り首からネックレスを 取って、扉にある鍵穴に鍵を挿す
それから、くるっと回してみた
カチャッ
百瀬
百瀬
鍵を開けた瞬間、紫の魔法陣が、 一瞬だけ現れて消えていった
百瀬
恐る恐る、取っ手を持って、 もう一度ドアを開けようとしてみる
ガチャッ
百瀬
優
真冬
翔太
翔太
翔太
百瀬
魔法界にある建物を開けられる、 唯一の鍵……鳴海家は、何でそんな ものを後世に継いでたんだ……?
翔太
少し身構えながら、 みんなで中へ入っていく
百瀬
真冬
翔太
建物の中は、俺らが普段使っている 魔法空間にそっくりだった
それを少し縮小したような、 相変わらず何もない場所
百瀬
なのに、どうしてこんなに そっくりなんだ……?
テオ
シャノン
テオ君が指を差した部屋の中心には、 物々しい雰囲気を醸し出している 木製の台座があった
百瀬
その台座に置かれていたのは、 何かの本だった
彼方
……兄貴、それは流石に ゲーム脳すぎないすか?
真冬
百瀬
そう言って、手に取った本を 開いてみる
百瀬
渉
百瀬
百瀬
シャノン
百瀬
みんなに見せながら、 ページをパラパラとめくってみる
優
渉
翔太
みんなで中心部へ戻ってきて、 早速アデルさんに報告することに
アデル
百瀬
一通り、俺の鍵と建物のこと、 中にあった本の話をする
アデル
翔太
アデル
真冬
アデル
アデル
アデル
アデル
百瀬
多分あの建物は、うちの先祖の 魔法使いが所有していた場所で 間違いない
じゃないと、こんな大事な鍵を 持っていなかっただろうから
百瀬
コメント
6件
鳴海家には、不思議な秘密があるのか…?そして一番気になる『紫色のウタイテ』っていう言葉! もしかしてウタイテには色があるのでしょうか…それを導いていたのは一体誰だったのか…… そして白紙の本、何が書いてあるのかがとても気になります… 続き楽しみにしております!
んんん?鳴海家めっちゃ気になる…… nqrseちゃんを導いたのは誰? nqrseちゃんの先祖達なのか……? そして白紙のあの本…魔法が解ければ 文字かなにか大切なものが出てくるのかな… 謎が深まっていく…… 続き楽しみにしています!!!!!
一体鳴海家はどんな事があったんだ? しかも『やっと来てくれた。紫のウタイテ』って言うのも気になるなぁ〜 白紙の本。魔法がかかってるっぽいけどそうだとして何が書かれているんだろう? 鳴海家の謎も増えて来て頭がパンクしてますね(。-`ω´-)ンー